2021/3/25

【衝撃】「アニメファン」であることが、ビジネスになる時代

フリーランス ジャーナリスト
この記事は、日本人に見えてこない、日本のポップカルチャーの世界でのポテンシャルをお伝えする連載「Japan Rising」の最新回です。
INDEX
  • ファンに「パトロン」がつく時代
  • カルチャー輸出の立役者
  • 日本の作品を埋もれさせない
  • YouTubeには依存しない
  • 「宮崎駿を僕らのフッドに」

ファンに「パトロン」がつく時代

「Into The Void Anime」は、もともと日本アニメが好きな友人たちが、面白そうなシリーズについて語り合うために始まったものだ。
「ピザを食べながら、『僕のヒーローアカデミア(英語名:My Hero Academia)』の新シーズンについて話すYouTubeチャンネルを作ろうという話になったんです」
この人気YouTubeチャンネルの配信者であるアンドリュー、アッシュ、ジョーイの3人はメールでインタビューにこう答えた。
「それからすぐに、みんなで集まって『鬼滅の刃(英語名:Demon Slayer)』と『僕のヒーローアカデミア』についての回の収録をしたんだけれど…、ひどいものでした。でも、どこかでやらないといけなかったんだ!」
2019年後半から、3人は、ありとあらゆる人気アニメにリアクションする数百本の動画を配信している。特に「進撃の巨人(英語名:Attack On Titan)」や「呪術廻戦(英語名:Jujutsu Kaisen)」などについて収録した回のエンディングでは、物語が次にどこへ向かうのか、いろんな説をぶつけ合っている。
これらは全て、3人が学生時代からハマっていた日本のポップカルチャーについて、一緒におしゃべりする趣味から始まったというが、想定外だったのが、その動画が予想以上に見られているということだ。
そこで、彼らはクリエイターが資金を集めるプラットフォーム「Patreon(パトレオン)」を活用することにした。