船井電機に秀和システムがTOB 1株918円 完全子会社化目指す
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注目のコメント
興味深いTOB、おまけに船井も賛同(①がリリース)。
創業者のご子息が相続されているが、経営には携わっていない。そのなかで、本件に合意し推し進めて入る一方で、TOBには応募せず少数株主に問い、成立すれば同氏からも取得という流れ。
船井については②なども。キャッシュも大量にあったが、ここ10年ほどはずっとそれを削ってきている状態。創業者の哲良氏が2017年に亡くなられ(③)、その直前にはヤマダ電機と提携をした(④)。ただ今回手を上げたのはヤマダ電機ではなかった、と。
にしても、秀和システムは色々PC書籍で有名な会社だが、買収してどうしていくのだろう…
①https://bit.ly/3scNv6g
②https://newspicks.com/news/1594567
③https://newspicks.com/news/2349361
④http://s.nikkei.com/2A0DuhI過去のMCJとの繋がりだと、全く関係のない事業では無さそう。
子会社であろうウエノグループの事業内容は、出版社とはかけ離れた感じはあるけど。
MCJが秀和システムをウエノグループに譲渡した時の売上高が2億5百万円、営業利益は赤字。
秀和システムではなく、ウエノグループが経営コンサル・投資事業的な観点で船井電機に目を付けたのかな。秀和システムホールディングスは、船井電機の株式取得が目的で、グループのトップはウエノグループの人みたいだし。
事業内容の詳細が分かりませんが、200億円以上出せるくらいに稼いでいる、ということなんだろうか。秀和システムの売上構成が気になる。
『秀和システム - Wikipedia』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%80%E5%92%8C%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
『MCJ<6670>、パソコン関連書籍販売の秀和システムを譲渡 - M&A Online - M&Aをもっと身近に。』
https://maonline.jp/news/20150924b低価格TVというのはコスト構造上日本企業に優位性は乏しく、本来ならば早期に競争優位性を再定義して事業変革する必要があったのでしょうが、創業者亡き後ここまでずるずる来てしまったという印象があります。
会社四季報によれば21年3月期の売上高予測800億円は、18年3月期実績比で約4割減、営業損失も▲16億円と2期連続赤字となり、来期も赤字継続見込みと、相当苦しい状態ですが、減価償却の影響もあり営業CFはプラス、手元現金も売上高5か月分に相当する350億円ほどあるので、秀和システムは構造改革をするためのラストチャンスと見たのでしょうか。内部の人間では見えなくなっている「自明の負けのメカニズム」は、客観視できる「外様」人材を送り込むことで変革できると見たのでしょうかね。このあたりの動機を見てみたいです。