Slackをアプリで使用するメリットとワークスペース内の連携方法について解説

利用が広がるビジネスコミュニケーションツールの「Slack(スラック)」。PCとスマートフォンの双方で利用できることで知られています。ではアプリとブラウザで異なる点はあるのでしょうか? Slackアプリのメリットとワークスペース内の連携方法について解説します。

Slackは、2013年8月にアメリカでリリースされたコミュニケーションツールで、ユーザー数全世界で1,000万人以上(※1)、Slackの日本市場は世界2位、アクティブユーザー100万人(※2)といわれています。リモートワークや在宅勤務といった勤務形態の変化に伴って、多くの企業で必須のコミュニケーションツールとして活用されており、メルカリやDeNAがいち早く導入したのも有名です。メンバーとはチャットでやりとりするため、開封や送信といった作業が発生するメールよりもレスポンスが早くしやすく、ちょっとした雑談や迅速な報告に向いています。

SlackはWebブラウザからログインして利用する方法と、アプリをスマートフォンやタブレットにインストールして利用する方法が選べます。アプリ版はWindowsやmacOSだけでなく、デスクトップアプリはLinux、モバイルアプリはiOS、Android、Windows Phoneといった具合に幅広い利用環境が整っているため、幅広いユーザーが導入しやすい点も評価されています。

※1 2019年1月29日時点
※2 2020年7月時点

Slackをアプリで使用するメリット

ブラウザとアプリの両方で利用ができるSlackですが、アプリ版の利用にはどんなメリットがあるのでしょうか?

複数のワークスペースを同時に開ける

Slackの特徴のひとつに、チームやプロジェクト、あるいはやりとりしたいテーマによって複数のチャンネル、ワークスペースを設置することができる点があります。アプリ版は複数のワークスペースを素早く切り替える事が可能です。そのため、複数のワークスペースに属している場合にはアプリ版を使用する大きなメリットがあります。そのためPCであってもスマートフォンであっても、アプリ版の利用が推奨されています。

デスクトップ通知が受け取れる

もうひとつは通知に関するメリットです。ブラウザ版のSlackでは、通知を受け取りたいワークスペースが複数あった場合には、そのすべてを開いておく必要があります。その状態でなければ、通知のすべてが来ない仕様になっています。一方で、アプリでは、各ワークスペースに同時ログインができるような設計になっており、Slackアプリを開いておくだけで、すべてのワークスペースからデスクトップに通知を受け取ることが可能になっています。また、スマートフォンでSlackを利用する場合には、Safariなどブラウザからログインすることができないため、必然的にアプリで利用することになります。

複数のデバイスで使用可能に

人によっては、PCやスマートフォンなど、複数のデバイスからSlackを利用したい方もいるでしょう。そんな人はとくにブラウザ版ではなく、PCもスマートフォンもSlackアプリで管理しておくと、PCの前にいないときでも自分宛にメンション(@自分の名前)が送られてきたら、すぐに内容を確認することができるようになります。

Slackアプリのインストール方法

では、Slackアプリをどのようにインストールすれば良いのでしょうか? その方法を説明しましょう。

Macでインストールする場合

まず、MacでSlackのデスクトップアプリを使用する場合、二つのダウンロード方法があります。ひとつはApp Storeからダウンロードする方法です。App StoreでSlackを検索し、インストールをクリックすると、ダウンロードがはじまります。インストール後はアプリケーションフォルダからSlackのアイコンをダブルクリックすると、起動するので、ワークスペースにサインインすればMacのPCでも利用ができるようになります。もし、はじめての利用で、まだサインインするSlackのワークスペースがない人は、ワークスペースに参加するか、ワークスペースを作成することで、利用が開始できます。なお、頻繁に利用するならDockに追加しておくと、起動しやすくなります。

もうひとつのインストールの仕方が、Slackのサイトから直接ダウンロードするという方法です。https://slack.com/intl/ja-jp/downloads/macを開くと、ダウンロード用のボタンが現れるので、それをクリックします。ダウンロードが完了したら、ダウンロードフォルダにある.dmgというファイルを開きます。そのなかにあるSlackのアイコンをアプリケーションフォルダに移動させると、インストールが完了します。Slackを起動させる際には、アプリケーションフォルダからSlackのアイコンをダブルクリックすれば起動がはじまります。App Storeからのダウンロードで説明しましたが、頻繁に利用するならDockに追加しておくと、次回から起動がスムーズに行えるようになります。起動したら、ワークスペースにサインインして、Slackを使ってみましょう。

Windowsでインストールする場合

続いてはWindows版のSlackアプリを利用する方法です。こちらもMac版と同様に主に二通りの手順があります。まずはWindowsストアからSlackアプリをダウンロードする方法です。WindowsストアでSlackを検索し、「アプリを入手」を選択します。すると、ダウンロードがはじまるので、通常のソフトのインストールと同じ手順で、インストールしていきます。インストールが完了したら、スタートメニューからSlackを選択し、起動します。その後は、参加しているワークスペースにサインイン、もしくはワークスペースへの参加やワークスペースの作成といった手順で利用の準備をしていきましょう。

もうひとつはSlackのサイトから直接ダウンロードするという方法です。https://slack.com/intl/ja-jp/downloads/windowsを開き、ダウンロードをクリックします。すると、ダウンロードが開始されるので、完了したらSlackSetup.exeというファイルをダブルクリックします。すると、インストールがはじまり、終了すると自動的にSlackが起動します。あとの手順は他のケースと同様です。

スマートフォンでインストールする場合

スマートフォンでSlackを利用するときは、ブラウザ版の使用ができないため、アプリをインストールする必要があります。
AndroidはGoogle Play、iPhoneはApp StoreからSlackアプリをダウンロードします。スマートフォンのSlackアプリを利用することで、PCの前から離席していても、スマートフォンを持っていれば、使用しているチャンネルやダイレクトメッセージにアクセスすることができ、通知を受け取ることもできます。

アプリがインストールできない・起動しない場合

一度、Slackのデスクトップアプリを開いて、コンピューターの画面上に表示されるメニューバーの「ヘルプ」を選択します。そして、「トラブルシューティング」を選び、「キャッシュを消去してから、再起動します。

Slackのワークスペースにアプリを追加する方法

仕事をしていると、さまざまなプロジェクトやチームを横断、あるいは掛け持ちしながら、作業をすることがあるでしょう。Slackではコミュニケーションを取りたいメンバーを招待してグループを作りますが、その際に作成する「ワークスペース」は、企業ごとや部署ごとなど大きな組織のグループとして作るのが一般的です。そんなワークスペースにアプリを連携させることで、日頃使っているツールやサービスを接続して、Slackから直接、さまざまな作業を行うことができます。

デフォルトの設定ではSlackワークスペースのメンバー全員がアプリをインストールできる仕様になっています。そのため、アプリをインストールすれば、ワークスペースのメンバー全員で、そのアプリを使うことができます。

連携できるアプリを「Appディレクトリ」で検索

では、どのようにSlackにアプリをインストールすれば良いのでしょう? Slackの左メニューにある「その他」をクリックしましょう。 するとAppディレクトリが表示され、次にAppディレクトリの検索窓に、Slackと連携させたいアプリ名を入力して検索すると、外部アプリが検索結果に表示されます。追加をクリックすると、Slack Appディレクトリに自動的に移動し、「Slackを追加」がクリックできるようになります。あとは表示に従って、アプリをインストールします。

なお、ワークスペースのオーナーによって、アプリをインストールできるメンバーの権限が制限されている場合には、オーナーへリクエストを送付することにより承認を受けて使用することができます。

インストールできるアプリは多種多様で、たとえばzoomやBlueJeansといった会議ツールのほか、Google DriveやDropboxといったファイルストレージサービス、GoogleカレンダーやJIRAなどの案件管理ツールも連携することができます。

アプリのインストールと連携方法

どんなアプリと連携できるのか、より詳しく知りたい人は、Slack内のApp ディレクトリから探すと、業務効率を向上できるアプリが多数出てきます。Slackでメンバー同士でコミュニケーションを取りつつ、より使い勝手や機能に特化したツールを同時に使うことで、効率的に業務を進めることができるようになります。

Slackアプリを活用して業務効率を向上させよう

頻繁に遠隔地にいるメンバーと、業務のやりとりをするときには、メールはレスポンスが悪くなり、また複数のメンバーとの情報共有には不向きです。そこでチャット形式で会話ができ、しかも他のビジネスツール・アプリと連携できるSlackは非常に使いやすいといえます。実際、多くの企業で導入が進んでおり、意思疎通や情報伝達のスピードの遅さに悩んでいるチームにとってはおすすめできるビジネスチャットサービスとなっています。インストールの方法を理解し、特徴を把握した上で、導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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