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往復食簡

料理のプロの二人が隔週で交互に登場し、共通テーマに沿って自慢のレシピと調理のポイントを説明します。

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タサン志麻さんのレシピ「豚バラ肉のトマト煮」

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豚バラ肉のトマト煮=尾籠章裕撮影
豚バラ肉のトマト煮=尾籠章裕撮影

春本番を楽しむ

 春分の日も過ぎ、桜前線はどんどん北上していますね。フランスで「春が来たなあ」と感じる料理は、子羊肉と春野菜を煮込んだシチュー「ナバラン」です。

 今回は作りやすいよう、豚バラ肉を使ったアレンジレシピをご紹介。トマトの酸味でさっぱりと食べられます。

 豚バラ肉は、煮込む前に塩コショウをしてから表面を焼いておきます。こうすることで、濃厚なうまみを存分に引き出せます。肉と一緒に最初から煮込むのは、タマネギとニンジンだけ。「沸騰させてアクを取ってからコンソメ」という手順は、以前この「往復食簡」でご紹介した「コトリヤード鍋」や「鶏もも肉のマスタードクリーム煮」と同じです。

 ニンジンと肉を竹串で刺してみて、軟らかくなっていたら仕上げへ。ゆでた春野菜やレンジで加熱したジャガイモは器に盛ってから加えます。一緒に煮込まないことで味にメリハリがつくのです。春野菜はインゲン、サヤエンドウ、アスパラガスを使いましたが、ソラマメやグリーンピースでもOK。

 赤、白、緑と色も美しく、食欲をそそる一品です。目と舌で春を味わえますよ。

材料

(4人分)

豚バラかたまり肉 500グラム

タマネギ 1個

ニンジン 1本

ジャガイモ 1個

好みの春野菜 適宜(今回使ったのはインゲン10本、サヤエンドウ10本、アスパラガス5本)

塩コショウ……………………………少々

白ワイン………………………………150㏄

トマトの水煮缶………………………1個

固形コンソメ…………………………1個

サラダ油…………………………小さじ1

ローリエ………………………………1枚

作り方

❶タマネギは皮をむいてくし切りにする。ニンジンも皮をむいて4センチの長さにして縦に4等分に切る。

❷豚肉は4センチ角に切り、塩コショウをする。油を入れた鍋で、軽く色がつく程度に焼く=写真。余分な脂はふき取る。

❸②に①を加え、水400㏄(材料外)と白ワイン、トマトの水煮、ローリエを入れて強火にかけ、沸騰したらアクを取って弱火にしてコンソメを入れ、1時間煮込む。

❹器に盛り、ゆでて適当な大きさに切った春野菜と、レンジで加熱して皮をむき大ぶりに切ったジャガイモを添える。(1人前660キロカロリー)

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