2021/3/21

【解説】プロが教えるDeepL、Google翻訳「使い倒し術」

NewsPicks 編集部 記者・編集者
ディープラーニング(深層学習)の登場により、自動翻訳の性能は飛躍的に向上してきた。
特に、2020年3月に日本語対応を開始したドイツのDeepLは、より自然で滑らかな日本語への翻訳が可能で、自動翻訳が従来よりも一段上の「使える」ツールになったと感じている人も多いだろう。
他方で、Google翻訳をしのぐと言われるDeepLであっても、不自然な訳文や、明らかな誤訳を見かけることがある。
自動翻訳はどこまで信用できるのだろうか。また、誤訳や不自然な訳文を出来る限り避け、短時間で効率的に翻訳するコツはあるのか。
特集2日目は、自動翻訳を使って「読む・書く」ポイントを、自動翻訳の研究に携わり、『自動翻訳大全』(三才ブックス)の著書がある関西大学外国語学部の山田優教授に聞いた。

最強の翻訳エンジンは?

Q. 自動翻訳の「実力」はどれくらい?
今の自動翻訳の技術は、日本語から英語への翻訳ではTOEIC900点以上の実力があると言われています。
以前はTOEIC660点程度だったのですが、この5年ほどで、ディープラーニングの登場とともに自動翻訳の精度が飛躍的に上がってきました。
Q. Google翻訳のほか、DeepL、NTTドコモなどが出資する、みらい翻訳などさまざまな自動翻訳が出てきています。今最も「使える」翻訳エンジンはずばりどれですか。