[チューリヒ 18日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスは18日、資産運用部門を全面的に見直していると発表した。また経営破綻した英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルとの取引について、業績が打撃を受ける可能性があると明らかにした。

4月1日付で資産運用部門をインターナショナルウエルス部門から分離し、ウルリッヒ・ケルナー氏がトップに就任する。

クレディ・スイスは年次報告書で、スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)が同行の資本バッファー「第2の柱」との関連でグリーンシルについて調べていると説明した。

また一部の投資家がグリーンシルを巡って同行を提訴する構えを見せており、最終的な訴訟コストは営業収支に「重要な」影響を及ぼす可能性があるとした。

「(グリーンシルを巡る問題で)当行の評判が傷つき、顧客離れや資産運用の解約につながる恐れもある」と指摘した。

ボントベルのアナリスト、アンドレアス・ベンディッティ氏はクレディ・スイスが資産運用部門の「戦略的重要性」を強調していることから、同部門を売却する公算は小さいとの見方を示した。