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NFTにするのならば、ただの音源には価値がなくて、ストーリーがあって、ストーリーに価値を感じるもの。これは、集団幻想かもしれないですが、そう思わせられるものが合うと思います。
例えば、頭に思い浮かんで、最初に構想したばかりの音源や映像、デザイン。
もちろん完成形と比べると、まだ荒削りなわけですが、「最初」というのは、唯一のものですので、NFTに向いていますよね。一方で、完成形の作品はストリーミングやYouTubeに出せばいいわけです。
ジャック・ドーシーの初ツイートはオークションに出された後も日に日にRT数が増えて今や15.5万RT。画像キャプチャもあらゆるところで記事掲載されており、なんならTwitter7周年のニュースに載っているキャプチャは本人アイコンが前のバージョンなのでそれはそれでレアなような。
所有権を買ったからといって、それが一度インターネット市場にアップされたら最後、他者からの閲覧・コピーを根絶することは不可能だ。少なくとも今は。NFTの普及に伴い、所有者の権利保護のため他者のシェアや引用を取り締まるルールが作られるのだろうか。
まさかね。ジャック・ドーシーのツイートも、競売後もRTできるというし。せっかくのお宝作品を誰の目にも触れさせず眠らせておくのは、クリエイターにとっても所有者にとっても得策とは思えない。(中には夜な夜な一人でこっそり眺めてグフフとしたいコアなファンもいるかもだけど)
とすると、お金を出してコンテンツを購入し「所有する」ことの価値とは?コンテンツの鑑賞や拡散のされ方とは無関係な、所有権売買の利ざや目的の投機行為ということ?
それとも、リアルの絵画やお宝の場合、美術館などで公開されると所有者に貸出料が入り、人の目に触れて話題になることでまた価値が高まっていくというようなことがあるけど、デジタルコンテンツでも同じような仕組みが作られていくのだろうか。いやいや、スクショを制御することはできない。
良いデジタルコンテンツは拡散されてバズることでさらに価値を高めていく側面があるけど、そこに所有権が主張され始めると拡散にどのような影響があるのだろう?仮に「世界で最初のモナ猫」に所有権があって値が付いていたらここまで普及していただろうか?(逆に現時点で「世界で最初のモナ猫」が売りに出されたら買いたい人は沢山いるかもしれない。でも今更本物かどうか証明するのは難しい)
思考実験は止まらないけど、いずれにしても、NFTで収益的恩恵を受けるのは既に認知された作品とコアなファンを持つアーティストやクリエイターに限られる気がする。
2月から、デジタルアートに信じられないような価格が付き始め、先日のbeepleの75億円で一つ目のピークに達したのではないかと思います。
これはバブル感は間違いなくありますが、これまで暗号通貨周りの浮き沈みを全部経験されてきた国光さんは、テクノロジーの背景やお金の動きを踏まえながら、冷静にすべてを見通されていて、深く納得しました。
特に、今回の特集のテーマであるクリエイター周りの話は、テクノロジー側、仕組み側の話も聞くと、その「革命性」がすっと入ってきます。
ちなみに、gumiの子会社が3年近く前に出資したOpenseaは、今クリエイターからVCまで誰も話題にしているNFTのマーケットプレイスです。
ぜひ、この機会にNFTの真髄を学んでもらえれば幸いです。
NFTがこれほど騒がれる以前から、主要銘柄の一つであるOpenseaや、3LAUのNFTを手掛けたOriginに出資されていたそうです。
NFT化先に、どんな仕掛けのコンテンツを作っていくか、何をNFTにするのがそもそもいいのか、市場がどうなっているのか。わからないことだらけですので、網羅的な記事にしております。ぜひご一読ください。
↓にも書きましたが、これまではコピーや模倣があるがゆえに価値をもちづらかったデジタルアイテム(とりわけデジタルアート)の価値の定義を変えるものですし、クリエイターが自らの作品の市場流通をコントロールできる(しかもそれほど難しくない形で)というのが素晴らしい仕組みです。
https://newspicks.com/news/5680376
デジタル台帳に誰が製作し、誰が所有したかが記帳されるので、偽物は作りづらい。そこがNFTの強みです。
(重要な特徴)
1)利益分配のプログラムの設計できる
2)デジタルで完結するので地理的・時間的な空間を自由に行き来できる
3)供給量を自由に制限(設計)できる
(結果できること)
デジタル空間上の中でマネタイズが完結できる経済圏が作れる
(向いている領域)
「NFTにするのならば、ただの音源には価値がなくて、ストーリーがあって、ストーリーに価値を感じるもの。これは、集団幻想かもしれないですが、そう思わせられるものが合うと思います。」
今までクリエイターやインフルエンサーがリアルでファンに販売していたグッズなどとは異なり、デジタル資産として今までの+αの新しい市場を生み出している大きな可能性があるトレンドなので要チェックです。
なぜならば起業家にとって一番大事なのは
Why Now? Why You?
です。特に技術がどんどんコモディティ化する時代においては、すぐに機能差別化だけでは追いつかれてしまうので
Why Now を捉える解像度の高さと洞察・抽象化の深さが変化の時代を先手、先手をうてる力を示すし
Why You があるから そのストーリー、ナラティブに通常では集まらない優秀な人材がメンバーとして投資家としてパートナーとして集まるし、何よりWhy Youが起業家自身が成長できる
だから、起業家は 他の変革だったとしても、常にWhy Now? Why You?にリスペクトと深い洞察をもっていないといけないと思うのです。
この記事は えげつなく深い Why NowとWhy You(この場合はThem)への洞察から 抽象化しての未来への変化を構造化する教科書のような記事なので 全起業家、DXを志す人はこれを読んで自分のいる産業、時代がどう変革していって、自分のWhy NowとWhy Youが語り合える力を培っていって欲しい。
NFTの話題沸騰を見ていても個人的にいつも思うのは、シリコンバレーを中心とした「お金の桁数の使い方の上手さ」だと思います。シリコンバレーは圧倒的に「お金の金額の桁数を使って価値を規定」するのが上手だな、と感じます。
たとえばこの記事一つとっても、もし冒頭に「米アーティストのBeepleのデジタルアートが約75億円という異次元価格で落札されたニュース」という一文がなければ多くの人にとってはその後の文章を読む魅力づけが少ない、と感じます。(あるいは、一桁少ない7億円だったとしてもそうです)
前澤さんのバスキアアートのときもそうですが、言い換えれば、全世界のメディアでこうやって取り上げてもらう効果を「75億円で買っている→実態が追いついていく」という流れを見ると、ここら辺は本当にすごいな、と感じます。
とても面白い記事でした。