日本航空の「紙の時刻表」が最終号に 会社創立から70年
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時刻表はその航空会社の路線網や規模を代表するものとして、長らくファンに愛用されてきました。さて来月の連休はどうしようか、とやおら時刻表をめくったことがある、という方も多いのではないでしょうか。
また昔の時刻表では航空路線ごとの表記というよりは、記事中にあるようにいくつかの空港を縦に並べて鉄道のようにそれぞれの便の時刻を示していました。ヨーロッパ路線に南回りや北回りという言葉があったのもこうした表記の影響によります。いまや飛行機の航続距離は長くなり、ヨーロッパやアメリカ方面へ行く場合でも、よほど立ち寄る目的がない限りは直行便に乗るのがふつうになりました。乗り継ぎの時間を時刻表で確認するまでもなく直行便で行きたい旅先の時刻表だけ見れば良くなりましたし、そもそもOTAサイトが最安運賃となる経路を示してくれるほか複数の航空会社の路線を比較してくれるようにもなりました。
航空会社の売り上げに、時刻表が果たしている役割はいかほどかと考えると、コロナで経費を1円でも減らさなければならない時代に、すでに時刻表による増収よりも費用の方が多いと判断されたということになるのでしょう。
鉄道やバスでも、お馴染みのポケット時刻表を廃止しているところが出てきていて、あえていえばこうした時刻表はスマホに統合されてしまったということが言えるでしょう。
なお、経費削減という意味では別記事にオーディオサービスの縮小のニュースもありますが、機内でのエンターテイメントはほぼ機内でのインターネットサービスに持っていかれる状況となっており、お金をかけて番組を作る意味がなくなってきてしまったことや、やはりイヤホンやヘッドホンが回収できずに持ち帰られてしまう数が少なからずあることが理由として挙げられるでしょう。機内でインターネットが使えるといっても動画サイトが見られるほど回線が太くはないので、引き続き映像番組は機内のサーバーに搭載して提供する必要がありますが、これも自分の端末にあらかじめ保存した動画を見るという人も多く、あまり潤沢な予算はかけていられなさそうです。
私自身、落語との初めての出会いは機内でしたが、今後はこうした受動的な出会いの機会は減っていってしまうことになりそうです。ANAに続いてJALでも紙の時刻表が廃止になりました。
タイムテーブルだけでなく各機材の座席表も機内全体が一目で分かり(今はPC画面をスクロールしないと見えない)とても使いやすかったので廃刊は残念です。
昔、欧州旅行では必ずお世話になっていた「トーマス・クック時刻表」は2013年3月に140周年を迎えた直後の同年8月号で廃刊となりましたが、その後、元編集部員が立ち上げた会社が出版権利を継承して2014年3月号から「European Rail Timetable」として発行を再開しています。
近い将来、ANAとJALを中心に他のエアラインと協同して「空の時刻表」を復活させてもらたいですね。JAL、ANAは、便数が多く紙の時刻表を殆ど見なくなりましたが、スカイマークは1日160瓶程度で、紙にしてサッと開くと全便一覧できるのて残します。更に3/28〜10/30の時刻表は、乗継便を追加。
例えば、沖縄の【宮古島(下地島)】へは、【羽田】【神戸】からの直行便に加え、【茨城】【名古屋】【福岡】からも那覇経由で行けます。ご利用下さい。