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競争になった時に頑張れるか頑張れないかは、自分が勝てる可能性があると思えるかどうかで決まります。
この場合、どの程度勝てる見込みがあれば頑張れるか否かという水準は、個人差が大きく(多くの場合ドーパミン代謝酵素COMTの型の違いが関係している)、また性差もあることが知られています。

ドーパミン代謝が速い因子(遅い因子の4倍)を2つ持つ人、1つ持つ人、0の人で、おおむね1:2:1の割合。その中でも女性の方が活性が3割弱く、ストレス耐性、リスク選好、競争下での能力発揮、などに違いがある。
Chen et al., 2004
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1182110/figure/FG8/

COMTが遅い代謝の型の人は、平時のドーパミンレベルが高いので、比較的常時高いパフォーマンスを発揮できる一方で、強い競争下に晒されるなどのストレスに弱い事が知られています。

過去の研究例では、米軍での実験で、優秀な人とそうでない人を相部屋にした場合、優秀な人に影響を受けて成績が伸びる効果よりも潰れてしまう確率の方が高くなるという結果が得られています。その意味において、習熟度別にクラス分けするなどのやり方は、落伍者を減らすために理にかなっていると言えます。

過去の研究例から私のざっくりした感覚で言えば、男性は0.1%の勝率でも得られるものが本当に欲しければ賭けることができ、女性は勝率が20%程度はあると信じられないと勝負に出ない傾向にある、と言えるような気がします。もちろんこれは統計的な差についてであり、条件にも寄りますので、厳密なことは言えませんが。

また、一般に女性は自分が競争相手と見做している相手に対し、公平な競争環境であるか否かという点に関心が高く、不公平であると理解するとやる気を失なってしまいます。逆に、公平であると信じられている場合は、男性よりも強い競争ストレスに耐えて平均的に高いパフォーマンスを発揮することができることがいくつかの事例で知られています。女性スポーツチームや女性アイドルグループにおいて、厳しい競争環境に耐えられるのは、ルールを監視しているリーダーに対する強い信頼がベースにあることが多いことが想起されます。

参考
https://newspicks.com/news/3051922/
競うことで追い込まれる気持ちから、戦略的に「逃げる」という選択があります。もちろん、競争心を自分のエネルギーに変えるという理屈も納得できますが、「競争」に引っ張られて、その領域に行き着けない人が大半。他人と比べることを止め、自分の行動を検証しながら、正しく続けていくことが大切。
この記事が書いてあることはすごくごもっともだなと思います、マネジメント層の仕事は環境づくり。
ただ、私のように疑い深い人間はそこに恣意的なものを感じた瞬間にやる気をなくしてしまうという....
競争にのっかるのもおりるのも自由ですが、一度、その競争を外からじっくりと観察した方が良い、と考えます。

競争が起こって一番得をしているのは胴元なのですから。
経営組織コンサルティング企業。識学に基づく組織運営を導入・浸透させ、組織の生産性を上げるサービスを展開。ウェブ上で識学実践を支援するクラウドサービスも併行。
時価総額
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