2021/3/15

【最前線】オンラインが変える医療のノーマル

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この記事は、Quartzの特集「Is telehealth medicine's future?(遠隔医療は医療の未来なのか?)」からの翻訳です。
新型コロナウイルス感染症の流行がもたらした、数少ないプラス効果の1つは、遠隔医療(オンライン診療)の拡大だろう。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国では2020年、遠隔医療の利用が前年よりも54%増加。コロナ禍の初期に限定すると、150%もの成長だった。救急で病院に来た4人に3人がオンライン診療を受けたとのデータもある。
(写真:sshepard/iStock)
ジョンズ・ホプキンズ・メディスン社(ジョンズ・ホプキンズ大学医学部が設立した病院コンサルティング会社)のお膝元であるメリーランド州ボルティモアでは、月70件以下だったオンライン診療が、最大9万件に増えた病院もある。
世界的に見ると、遠隔医療の市場規模は、2019年の610億ドルから、2027年には5600億ドルに拡大すると見られている(調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイト調べ)。
この市場拡大を後押ししているのは、もちろん、100年に1度の疫病であるコロナ禍で、対面交流が厳しく制限されたことだ。必要不可欠でない接触を避けるよう促す行政と、患者側における病院に行くことへの躊躇、そして病院側の外来患者受け入れ停止が、現実の接触を伴わない医療の需要を高めている。
INDEX
  • ① 数字で見る遠隔医療の今
  • ② 注目の数字
  • ③ 今後のカギ
  • ④ 個人情報の窃盗リスク
  • ⑤ 注目コメント
  • ⑥ 意外な事実
  • ⑦ よく聞かれる疑問
  • ⑧ 遠隔医療の歴史
  • ⑨ 遠隔医療を提供する企業
  • ⑩ もっと知りたいなら

① 数字で見る遠隔医療の今