[11日 ロイター] - 中国の規制当局は、同国の電子商取引最大手アリババ・グループが独占的行為を犯した疑いがあるとして過去最高額となる制裁金を検討している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が11日、関係者の話として伝えた。

アリババへの制裁金額は、2015年に米携帯電話用半導体大手クアルコムに科された9億7500万ドル相当を上回る可能性がある。当局はまた、アリババが主事業のオンライン小売業と無関係な資産の一部を売却する必要があるかについても検討している。

この件についてアリババからのコメントは得られていない。

アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が昨年10月に中国の金融規制を批判して以来、当局は同社への締め付けを強めている。

中国国家市場監督管理総局(SAMR)は12月下旬、独占的行為の疑いで同社への調査を開始したと発表した。

アリババを巡っては、同社の電子商取引サイトの出店者が他のプラットフォームに出店することを禁止する「二選一(二者択一)」の慣行について出店者や競合他社から苦情が出ている。

*内容を追加しました。