ファイザーワクチン、今年は目標上回る最大24億回分生産も=CEO
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ファイザーのmRNAワクチンは、現時点で、新型コロナウイルス感染、COVID発症、重症化、死亡への高い有効性が示され、英国やブラジルの変異ウイルスへの有効性も示唆されています。
日本では現在、アナフィラキシーの報道が盛んですが、これだけ多様な有効性が示されてきたことも改めてご確認ください。2021年3月10日のBloombergの既報の内容に沿うものです。10日の記事では、「2022年に年間30億回の生産能力を有する可能性がある」としていたものを、「2021年の第4四半期で、年間ベースで30億回の生産能力を有する可能性がある」と表現しており、Reutersの報道との時間のずれもほとんどありませんので、同様の趣旨だと思います。
すでに報道されている最大生産能力(2022年度実現可能ペース、企業発表ベース)は、ファイザー約30億回/年、アストラゼネカ約30億回/年、J&J約30億回/年、モデルナ約14億回/年で、他に中国3社、ロシア1社、インド1社からもすでに供給されています。2022年以降の必要数量としては、企業報道ベースの目算が実現する限り、数としては、全世界の人口の大半をカバーできることになります。ただし、今後起こりうる発売中止リスク、変異株リスク、生産停止リスク、複数系統・銘柄の必要性により、今しばらくは、種類のバリエーションを確保したい意向が働くと思います。
今回のファイザー社の報道は、今後30億回分までの増産体制が可能になることを各国政府に示すこと(高い可能性の提示)で、他社に先駆けての契約を獲得する方向で動いているのだと思います。医薬品は臨床実績が次の需要を生む性質があり、その意味で先行者利益が大きく、先に研究開発を成功させた企業の強みが発揮されると思います。
ファイザー製ワクチンは、米国とベルギーで自社工場で全量生産されているものと思われ、この点、他社への委託製造で進めており、アストラゼネカ社のワクチンの増産とは、考え方が異なっています。「イスラエルのデータからは、ファイザー・ビオンテック製ワクチンの有症状、重度の新型コロナ感染症での予防効果も97%」。広くワクチン打てば日本が直面してきた医療崩壊起こすリスクがほぼゼロになるということ