ミャンマー国軍、スー・チー氏らが違法に金銭受領したと主張
Reuters
2021/03/11
[11日 ロイター] - ミャンマー国軍の報道官は11日の記者会見で、民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏が在任中に60万ドルと金塊を違法に受け取っていたと述べた。
この情報は裏付けが取られており、多くの関係者が取り調べを受けていると明らかにした。
大統領の座を追われたウィン・ミン氏のほか複数の閣僚も汚職に関わったとし、ウィン・ミン氏は選挙で不正行為があったとする国軍の指摘を取り上げないよう選挙管理委員会に圧力をかけたと主張した。
地元メディアなどによると、11日は治安部隊による抗議デモ参加への発砲で8人が死亡した。このうち最大都市ヤンゴンと主要都市マンダレーでそれぞれ1人が死亡した。
国軍報道官は隣国や国際社会を軍事政権は尊重するが、先月政権を奪取した際に打ち出した目標は堅持すると述べた。
「選挙を実施し、勝利した政党に権限を移譲する」とし「隣国や国際社会を尊重するが、われわれの5つの目標は堅持する」と述べた。
国軍は報道の自由を尊重し、その価値を認めるとも表明。社会不安をあおったジャーナリストしか逮捕していないと述べた。
また、国軍が指名した選挙委員会は、選挙制度を比例代表制に変更することを提案している政党と会談した。選挙委員が11日、明らかにした。
同委員は会見で、変更案を検討するには時間が必要だが、この案を採用するかは分からないと発言。「何も決まっていない。この制度について今も調査を続けている」と述べた。
*内容を追加しました。
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