[10日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス・グループは10日、黒人女性支援のため今後10年間に100億ドルを投資すると表明した。医療、雇用創出、教育などの分野に注力するという。

同行は、この支援活動は「ワン・ミリオン・ブラック・ウィメン」プロジェクトと名付けられ、2030年までに少なくとも100万人の黒人女性の生活に影響をもたらすことを目指す取り組みの一環と説明した。さらに、今後10年間にアフリカ系米国人女性関連の事前ベンチャーを行うため、別途1億ドルを確保するとしている。

米国の大手企業は、昨年発生したアフリカ系米国人ジョージ・フロイドさん死亡事件に対する抗議活動の広がりを機に、多様性の促進や人権団体への寄付、政策変更を相次いで表明している。

ゴールドマンは研究結果を引用し、黒人女性の所得格差を縮小すれば、米国で120万─170万人の雇用が創出される可能性があるとの試算を示した。

同行は昨年、人種間の不平等や経済格差に取り組んでいる団体を支援するため1000万ドルの基金を創設。その際、有色人種のコミュニティーに奉仕する組織に10年間で2億ドル程度を投資したと明らかにした。