立民・渡辺幹事長代行、日米基軸を強調「夢想論は支持されない」

 立憲民主党の渡辺周幹事長代行は10日の記者会見で、参院長野選挙区補欠選挙(4月25日投開票)の党公認の新人、羽田次郎氏が共産党などと結んだ「日米同盟是正」をうたう政策協定に関し、党の考えとは一致しないという姿勢を強調した。「日米関係が基軸というのは揺るがない。そうでなければ『立民は大丈夫か』ということになる」と述べた。

 羽田氏が立民、共産、社民各党の県組織や市民団体と結んだ政策協定では「韓国や北朝鮮との不正常な関係を解消するために、日米同盟に頼る外交姿勢を是正」といった文言が盛り込まれている。

 立民の外交・安全保障政策作りに取り組む渡辺氏は記者会見で、次期衆院選に向けて「非現実的な夢想論を言っても支持されない」と指摘。今回の問題を契機とし、選挙協力する他党との政策の共通化を進めるべきだとの認識を示した。

 支持団体の連合の一部や国民民主党は政策協定の内容に反発しており、立民の福山哲郎幹事長は9日の記者会見で「党本部はこの協定に拘束されない」と述べた。

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