2021/3/12

【難問】西暦3000年、人類はどうなっているのか

NewsPicks編集部
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。
今回登場するのは、人類の変遷を技術やメディアの視点から探った『哲学と人類』(文藝春秋)を上梓した哲学者の岡本裕一朗氏だ。
技術は文明を変えてきたが、それは私たちに何をもたらすのだろうか。
近年世界的なベストセラーとなった『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリや、『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンドは、文字以前の先史時代にまで遡って人類史を問うている。
その理由は、IT(情報テクノロジー)革命やバイオテクノロジー革命によって「ホモ・サピエンスの終わり」が見えてきたからだと述べる岡本氏。
昨日公開の前編では、前出の書籍のエッセンスを要約しながら、技術革命とともに起きた文明の転換を辿った。
後編では、「ホモ・サピエンスの終わり」の現実化とはなにを意味するのかを解説する。
INDEX
  • ハラリが描く未来図
  • バイオテクノロジーの変遷
  • 人間は絶滅するのか
  • ホモ・デウスが誕生する時期
  • 哲学が果たす役割
  • なぜ哲学的視点が重要なのか