【福島】次世代エネルギーで「再起動」した、浪江町の10年
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浪江町は、”原発の傷痕が深く残っている”というよりも、東日本大震災のときのまま時間が止まっているような状況です。
まだ工事車両の往来が激しく、除染後のフレコンバックが山積みになっています。
浪江町にとっては、過去の出来事ではなく、10年も経過した今も現在進行形のできごとです。
浪江町では、バイオマスプラスチック工場の新設も進んでいます。
新しい可能性、希望を見出し、再出発している浪江町を応援していきたいです。太陽光発電の電力を使って、浪江町の水道水を電気分解し、水素を製造する実験施設です。日本は2050年ゼロエミッションに向けた柱として水素を掲げており、浪江町のFH2Rは国策として重要な位置づけを占めています。
一方、これが「浪江町の復興」につながるかどうかは、また別の話でしょう。
一般的に原発被災地域では、住民の不在により、地域(コミュニティ)の再生力が著しく弱まっています。
この実験から始まる研究開発と、地域社会や地域経済との間で、いかに好循環を構築するのか。
従来のようにカネも研究成果も地域の外に出ていくばかりでは、地域には巨大なハリボテが立っているばかりになってしまいます。
暗い過去からの単なる「塗り替え」にしないために、地域復興との接続が丁寧に問われるべきと思います。中心部が福島第一原発からほど近い福島県浪江町。現在も多くの地域が帰宅困難区域に指定されるなど、10年経った今も「原発」に苦しみ続けています。
そんな中、トヨタを巻き込んだ水素実証プロジェクトが始まろうとしています。
トヨタは豊田社長が繰り返し「震災を忘れない」と発言し続けている通り、東北復興に強い関心を示し続けてきました。
これまでは自動車生産を拡大させるなどして復興に貢献しようとしてきたトヨタですが、次は水素の実証という、更に難しい課題に取り組むことになります。
日本のエネルギー政策の未来を見る上でも重要な浪江町のプロジェクトをリポートします。