【林篤志】いまこそ「サステナブル・イノヴェイション」が必要だ

2021/3/20
プロジェクト型スクール「NewSchool NewSchool」では、2021年5月から「サステナブル・イノヴェイション」を開講します。
プロジェクトリーダーを務めるのは、「ポスト資本主義社会」の具現化に取り組むNext Commons Labファウンダーの林篤志氏です。
こちらではプロジェクトの概要と林氏からのメッセージをお届けします。

プロジェクトの概要

経済や企業活動そのものの、常に右肩上がりを続けるような「無限」成長を志向する時代ではないということは、だれもが理解しているでしょう。
本当はずいぶん前からわかっていたけど、停滞をおそれて変化を先延ばしにし、あるいは「イノヴェイション」によって「成長」の停滞を回避できると考えていたのかもしれません。
過剰な開発による自然環境への影響は無視できない限界点にきていて、グローバル化と過剰な合理化は社会の格差と分断を加速させているようにも見えます。
わたしたちは、真にサステナブル(持続可能)なイノヴェイションによって、様々な歪みを抱える社会システムそのものの再構築に着手する必要があるのです。
ではサステナブル・イノヴェイションとは一体何でしょう。その実践にはどんな方法があるのでしょうか。
このプロジェクトでは、前半を基礎編、後半をゼミ形式の実践編として区分けします。前半ではサステナブル・イノヴェイションに精通したさまざまなトップランナーを招き、座学で理解を深めます。
後半では企業や自治体といった異なるセクターからメンバーを募集しチームをつくり、実地での課題解決に挑戦します。組織や地域といった枠組みを超え、学び合うことで、新たな社会課題の解決策をつくることがゴールです。
※後半の実践編は、前半(基礎編)を受講した方と、2020年7〜9月にて実施の「ローカルプロデュース」参加の方が対象となります。8月以降で開催予定です。実践編の詳細は追ってお知らせいたします。
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プロジェクトリーダーのメッセージ

東日本大震災から10年が経ちました。今もなお、新型コロナウイルス、気候変動問題など、人間と自然の距離を考え、地球との共存に向けて具体的な行動をしていかなければいけない、危機的状況に私たちは直面しています。
目先の利益だけを追求するのではなく、100年後も地球に住み続けるためのイノヴェイションを生み出すことに集中しましょう。
業界や立場の垣根を越えて、しがらみを突破し、共に仕掛けていけるチームをつくります。ぜひ、参加してください
※参考動画

プロジェクトで得られるもの

・サステナブル・イノヴェイションに関する知識
・企業と自治体が連携するプロジェクト推進の経験
・地方創生やSDGs、CSVに関連した人材とのネットワーク
・全国の自治体職員とのネットワーク
・新規事業を共創するチャンス

プロジェクトスケジュール

イントロダクション・概論
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Day1 5/11 (tue)19:00-21:00
イントロダクション

自己紹介 +プロジェクトの射程

サスティナビリティ
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Day2 5/18 (tue)19:00-21:00
サステナブル・イノヴェイションの理論


ゲスト:大室 悦賀氏(長野県立大学グローバルマネジメント学部教授)
サステナブル・イノヴェイションは社会性と経済合理性の両方を統合し、課題を解決するのではなく、課題を生み出さない経営や事業によって達成される。第一線の研究者である大室氏を招き、その理論や先進事例を学ぶ。

Day3 5/25 (tue)19:00-21:00
持続可能な社会システムのつくりかた


2015年に国連で採択されたSDGsがビジネスシーンで使われるようになって久しい。事業を通じてサステナブル・イノヴェイションを推進する経営者をゲストに招待し、サステナビリティを取り巻く世界の潮流や持続可能な社会システムのつくりかたを学ぶ。

新規事業の創造とイントラプレナーシップ
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Day4 6/1 (tue)19:00-21:00
イノヴェイション・デザイン(事業アイディア開発)

ゲスト:NEWh

持続可能性の高いイノヴェイションを起こすためには、目の前の課題だけでなく、未知の課題を探索し綿密にデザインされた事業を社会に実装する必要がある。大企業の新規事業開発に特化したデザインコンサルティング・スタジオであるNEWhから、アイディア創出のためのエッセンスを学ぶ。

Day5 6/8 (tue)19:00-21:00
イノヴェイション・デザイン(ビジネスモデル開発)


ビジネスは優れたアイディアと、それを支える強固なビジネスモデルによって成り立つ。ここではDay4の学びを生かし、それをビジネスモデルとして設計していく方法論を習得する。

Day6 6/22 (tue)19:00-21:00
イントラプレナーシップの実践


ゲスト:小池 克典氏(株式会社LIFULL ArchiTech 代表取締役社長)

企業のリソースを活用し新たなビジネスを立ち上げる「社内起業家」がサステナブル・イノヴェイションの鍵となる。この講座では株式会社LIFULに所属しつつ、社内外を繋げ活動をする小池氏を招き、組織のしがらみを乗り越えイントラプレナーとして活躍する方法や態度を習得する。

異分野との協働とインパクト評価
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Day7 7/6 (tue)19:00-21:00

官民共創ゲスト:小田理恵子氏(株式会社Public dots &Company取締役CHRO)

社会課題の解決のためには、行政や企業が単体で動くのではなく、それらの主体による共創が重要だ。官民共創を事業とするPublic dots & Companyの小田理恵子氏を招待し、パブリックマインドとビジネススキルを持つ「パブリック人材」となり、結果を出すための方法や基本的なマインドを学ぶ。

Day8 7/13 (tue)19:00-21:00
ソーシャルセクターと企業の連携


ゲスト:白井 智子氏(特定非営利活動法人新公益連盟代表理事/NCLサステナブルイノヴェイションラボ共同代表)

NPO/NGOと企業の協働はもはや当たり前の動きになっている。価値観や考え方の異なる両者が連携するメリットがある一方で、現場にはさまざまな課題が存在する。新公益連盟代表理事でもある白井氏と林の対談を通じて、ソーシャルセクターと企業の連携の方法を学ぶ。

Day9 7/27 (tue)19:00-21:00
社会的インパクト評価の考え方と実装

ゲスト:伊藤 健氏(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員)

サステナブル・イノヴェイションの領域で資金調達や事業の成果を評価するためには、金銭では図ることのできない社会的なインパクトを可視化する必要がある。この回ではその第一人者である伊藤氏を招き「社会的インパクト評価」の考え方や、実務での扱い方について学ぶ。
「サステナブル・イノヴェイション」は5/11(火)スタートです。プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。