もう外国語に困らない? AI翻訳で全社員に「英語禁止令」を出した企業に真意を聞いた
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日本企業のグローバル化の速度が、人材不足が逼迫する速度に追いついていない現状では、このようなAI翻訳が日本企業の採用支援に貢献していく素晴らしい可能性があると思います。
日本では2030年にIT人材が最大79万人不足すると言われていて、外国籍のエンジニアの採用を視野に入れる必然性に全ての企業が直面しています。
しかし、社内で英語を話せる人がいないという理由で外国籍エンジニア採用を躊躇するところがまだ多くあります。外国籍エンジニアの採用は問題ない、と言っている企業も「日本語で社内で会話出来る人」という条件をつけて募集されることが常で、結局それは日本人エンジニアを採用するのと変わらないくらいレッドオーシャンでの採用になってしまっているのが現状です。
2013年からベンチャー企業の外国籍エンジニア採用の支援をしてきて、ベンチャーだからこそ英語公用語化をいち早く!と啓蒙してきましたが、なかなかベンチャーですら英語化の足取りが重いのをみてじれったく感じてきました。個人的には日本企業のグローバル化(英語化やバイリンガルポリシー)をまだ期待して活動していきますが、一部の企業は諦めてこのAI翻訳を徹底して使い倒しながら採用していく流れもありなのかも、という思いを持ちました。
それにしてもインタビューの回答が、前回のプレスリリース同様、インクルーシブな視点が欠けた印象を受け、あまり好印象ではありませんでした。
(「元々外国語に自信があった人達は黙ってますが、内心面白くないと思っていると想像します。」←黙っている=面白くない、となぜ結論づけるのか、黙っているという表現も、対話が欠如している印象を受けます)私はビジネス会話のAI翻訳にかなり悲観的です。技術進化がそこまで追いつかないと言うのもあるのですが、それ以上に「何言ってるかわからない発言は言語によらず何言ってるかわからないから」がその主な理由です。
日本語によるビジネスの発言は、日本語の結論が最後に来がちな言語構造や、日本文化的な、背景共有を長々やりたがったり言い方をオブラートに包んだりするせいで、「何言ってるかわらない」状態に非常に陥りやすい。
これを翻訳するのは至難の業っすよね。。日本語話者側が非常にクリアで端的な文章構造で話せればAIも翻訳できるかもしれませんけどね。これにはきっと話者側にトレーニングが必要です。AI翻訳で必ず指摘されるのが「ハイコンテキストな会話は翻訳できない(だからAI翻訳は使えない)」です。
そのハイコンテキストな日本語は本当に相手に伝わっているのか?とも思います。美しき誤解で成り立っていることもありますね。
少なくともビジネス会話では、ローコンテキストかつ失礼にならない丁寧な話し方を学ぶ必要があると考えます。リモート会議が増えた結果、考えをまとめて一気に簡潔に話すように変わってきたと感じます。コロナ禍でAI翻訳を使う土壌は図らずも整いつつあるでしょう。