ユニクロ「値下げ」の衝撃…アパレル業界の「在庫問題」がいよいよ危なくなってきた!
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注目のコメント
この記事の見出しを見るとユニクロでも厳しくて在庫処理のために安売りしているかの誤解を与えるが、実はそんなことは書いてなくて(笑)、ユニクロになれない多くのアパレルに関する記事。勝ち組のユニクロは事実上の値下げで、これによって今起きているエッセンシャル衣料へのシフト(必要なルームウェアなどしか売れないこと)が加速されるということ。(「天は人の上には人を造らず」という言葉は続きがあって、実際はそんなことはないよ、という主旨だったというのと同じ)
流行を追わないようにシフトさせよという記事の主旨はただしいが、今大量に持っている在庫を捌きながら、在庫を持たない体制にシフトしていくことはかなり難易度が高そうだ。サプライチェーン全体の最適化、在庫リスクの低減をこまめにやるが実際の解としては現実的だが、それで対応できるか。環境変化が大きい中、自社のビジネスモデルの転換が問われる厳しい展開だと思う。よくある記事タイトルで、読者を増やすためにやる「よくない記事タイトル」
内容は悪くないのですが。。。
過剰供給と叩き売りの泥沼を繰り返すアパレル業界はコロナ以前から存在し、
これを変えられる業界人は存在しないですね。
この悪循環の処方箋として提示されている6点を解消するには総論DX、テクノロジーの活用が不可欠。
我々はそんなに洋服に困ってはいない。
いい加減Slow & Precious Fashionへのシフトをしないといけませんね。つまりこの統計を信じるなら仕入れた半分しか売れておらず、残りは燃やしてることになります。これも平均ですから、廃棄率は20〜70%くらいで分布して、60%くらいが中央値になっている気もします。売り負け組はどかどかゴミを作っている。
アパレルはOEM商社、その下請け、その下に各工場みたいな多層構造が残っており、各社が商売を成立させるためにミニマムロットを設定しないといけない宿命があります。そのため最下流の工場は100でもいいのに、最上流では300や500になっていることも少なくないでしょう。このダブつきが根源だと自分は思います。
OEM商社頼りの丸投げをやめて多層構造を見直すこと、それから小ロットに対応できるようなオペレーションとテクノロジーを工場への直接投資を含めて整えること、数打ちゃ当たるのMDを見直してまともな企画と販促をリンクさせること、トレンドの消費から持続的な定番品へのシフトなどなど、わりと根本的な構造を見直さない限り、解決しない問題だと思います。