「肌着確認時は配慮を」長崎県教委通知 校則見直し求める

 理不尽な規制を強いる「ブラック校則」が全国で問題になっていることを受け、長崎県教委が5日までに「肌着の色の確認行為などは人権侵害にならないよう配慮すべき」として、各県立学校長に校則の見直しを求める通知を出していたことが分かった。通知は2日付。
 県教委によると、昨年12月から県内の公立中と県立高計237校を対象に「学校のきまり」や「校則」を調査。約6割の137校が生徒の肌着の色を「白」と定めていた。
 県教委は「校則で肌着を白と定めること自体が悪いことではない」と強調した上で、「色の指定による確認行為が人権侵害とならないよう配慮する必要がある」と通知の趣旨を説明。ほかにも頭髪や制服など社会の変化を取り巻く環境の変化になじまない内容が散見されたという。
 通知では、校則を見直す際は、児童生徒や保護者らが何らかの形で参加できるよう求めている。


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