[ベンガルール 4日 ロイター] - インドIT大手ウィプロは4日、英コンサルタント会社カプコを14億5000万ドルで買収すると発表した。多大な収入を生む金融サービス業向け事業の強化を目指す。

ロンドンに本拠を置くカプコは売り上げの96%を欧州や北米に頼る。

ウィプロのほか、同業のインフォシスやタタ・コンサルタンシー・サービスなどは、従来の技術サポートに加え、銀行の事務管理からソーシャルメディアの投稿監視業務まで幅広いサービスを世界展開する主要な企業となっている。

ウィプロは、カプコの買収で顧客として新たに銀行・金融大手30社を獲得し、この業界に全面的なコンサルティング・技術サービスを世界的に提供する最大級の会社になると述べた。

銀行・金融業の顧客はウィプロの売り上げの3分の1近くを占める。

ウィプロは、買収契約を4─6月期に締結する見込みだと述べた。