[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア外務省は2日遅く、米政府が導入した対ロシア制裁について、「敵対的な反ロシアの突き刺し」であり、両国関係が一段と悪化したと表明、報復措置を講じる意向を示した。

米政府は2日、ロシアが昨年、反体制派指導者ナワリヌイ氏を神経剤を使用して殺害しようとしたとして、7人のロシア政府高官のほか、14団体に対し制裁を科した。

ロシア外務省の報道官は「こうした諸々のことは、あからさまな内政干渉を続ける口実でしかない」とし「われわれは耐え忍ぶつもりはない。相互主義の原則に基づいて対応するが、必ずしも対称的であるとは限らない」と述べた。

ロシアのラブロフ外相は2日、米国が制裁を発動した場合、同様の手段で対抗すると表明していた。ロシアの駐欧州連合(EU)大使も、ロシア政府高官4人に対するEUの制裁に対抗する意向を示している。

同報道官は、合理的な基準でロシアと「対等な対話」を望むかどうか、米国は自由に選択できるが、ロシアはいかなる制裁も気に留めないと発言。過去の制裁は目標を達成できておらず、今回もそうなるだろうと述べた。

同報道官は「われわれは、米国の『制裁中毒』にかかわりなく、一貫して、断固として国益を守り、攻撃があれば反撃していく。われわれの同僚には火遊びをしないよう求める」と述べた。