[東京 3日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)は3日の機関投資家などを対象にしたオンライン説明会で、福島県沖を震源として2月に発生した地震の影響について「ガイダンスを変えるほど大きな影響にならない見込み」と述べた。

同社は、2021年1―3月期について、売上高で前年同期比10.2―14.7%増の1970―2050億円、調整後営業利益率で前年同期比3.2ポイント上昇の22.0%になりそうだとの予想を2月10日に発表。

柴田社長は、これを上回らないとしても、大きく下回ることはないとの見通しを示した。

同社では2月13日の地震の影響で、茨城県の那珂工場が一時停止したが、16日から段階的に操業を再開し、21日に生産能力を復旧した。

柴田社長は、カーボンニュートラル(脱炭素)に向けた取り組みにも言及した。20─30年でCO2排出量の25%削減(13年比で60%削減)を目標にする。短期的には、評価機関の定めるインデックスへの年内から来年上半期の組み入れを目指す。インデックスに採用されれば大手機関投資家による投資も増えるだろうとし「事業への評価もそうだが、株の評価向上に資するのではないか」とした。

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(平田紀之)