[2日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。アップルやテスラの下げが重しとなった。一方、追加経済対策成立への期待から、素材株には買いが入った。

新型コロナウイルス流行下でアウトパフォームした銘柄から景気回復局面で業績改善が見込まれる銘柄への循環物色が再び広がり、前日の取引で大きく上昇していたハイテク株が下落。素材株は上昇した。

前週に1年ぶり高水準を付けた米10年債利回りは上昇が一服している。

USバンク・ウェルス・マネジメントのグローバル投資ストラテジスト、トム・ヘインリン氏は「ハイテク株は昨年、非常に大きく値上がりしたが、金利が上昇を始めれば、これらの企業の将来のキャッシュフローの価値は低下する」と指摘した。

S&P総合500種は1日、国内3例目の新型コロナワクチン承認や追加経済対策の下院通過を好感して昨年6月以来の大幅上昇となった。上院は週内に審議を開始する見通しで、民主党は財政調整措置(リコンシリエーション)と呼ばれる手続きを活用して単純過半数での法案可決を目指す。

2日の取引ではアップルが約2%、テスラが4%超、それぞれ下落し、S&P情報技術指数は1.6%安。アマゾン・ドット・コムも1.6%下落し、一般消費財指数は1.3%安となった。

小型株中心のラッセル2000は1.9%安で、年初来の上昇率は約13%に低下した。S&P500は年初来およそ3%上昇している。

空売り比率の高い住宅ローン会社ロケット・カンパニーズは71%急伸。オンライン掲示板レディットの人気フォーラム「ウォールストリートベッツ」で関心を集め、3日続伸している。

百貨店コールズは0.6%高。年末商戦を含む第4・四半期の決算が市場予想を上回った。

調査会社ニールセンは7.6%高。動画広告事業を動画配信機器のロク(Roku)に売却した。ロクは7.3%安。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.36対1の比率で上回った。ナスダックでも2.64対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は123億株。直近20営業日の平均は149億株。

*内容を追加しました

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 31391.52 -143.99 -0.46 31535.37 31623.27 31377.16

前営業日終値 31535.51

ナスダック総合 13358.79 -230.04 -1.69 13599.45 13601.33 13352.00

前営業日終値 13588.83

S&P総合500種 3870.29 -31.53 -0.81 3903.64 3906.41 3868.57

前営業日終値 3901.82

ダウ輸送株20種 13571.99 -46.10 -0.34

ダウ公共株15種 806.08 -4.30 -0.53

フィラデルフィア半導体 3070.94 -98.17 -3.10

VIX指数 24.10 +0.75 +3.21

S&P一般消費財 1305.77 -16.84 -1.27

S&P素材 475.55 +2.73 +0.58

S&P工業 781.68 -2.08 -0.27

S&P主要消費財 654.56 -1.15 -0.17

S&P金融 550.72 -1.65 -0.30

S&P不動産 230.96 -1.66 -0.71

S&Pエネルギー 367.31 -2.16 -0.58

S&Pヘルスケア 1324.03 -3.28 -0.25

S&P通信サービス 235.89 -1.65 -0.69

S&P情報技術 2327.66 -38.62 -1.63

S&P公益事業 300.91 -0.83 -0.28

NYSE出来高 12.58億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 29520 + 30 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 29520 + 30 大阪比

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)