[香港 2日 ロイター] - 香港が特別買収目的会社(SPAC)の上場認可を検討していることが分かった。政府が発表した声明で明らかになった。米のSPAC上場ブームが世界的に広がる可能性がある。

SPACは新規株式公開(IPO)を通じて資金を調達し他企業の買収・合併を目指すもので、ブランクチェック・カンパニー(白紙小切手企業)とも呼ばれる。企業にとっては迅速なIPOが可能になるメリットがある。

ほとんどのSPACは米国で上場されている。調査会社ディーロジックのデータによると、今年1─2月の資金調達額は600億ドルに上り、既に2020年通年の調達額の70%超に達している。

政府が1日に発表した声明によると、香港の証券先物委員会(SFC)と香港取引所(HKEX)が、金融業界幹部らを対象にしたフォーラムでSPACの現状について説明を行った。

このフォーラムは、同委員会と取引所に対し、「一般投資家の利益を保護しつつ国際金融センターとしての香港の競争力を強化するため、適切な上場制度を模索」するよう指示していた。