[ロンドン 2日 ロイター] - スウェーデンの自動車大手ボルボ・カーは2日、2030年までに全ての新型車を電動化する計画を発表した。自動車業界では、同時期までにガソリンやディーゼルエンジンの車両を段階的に廃止する目標を掲げるメーカーが相次いでいる。

ボルボのホーカン・サミュエルソン最高経営責任者(CEO)は記者団に「ガソリン・エンジンを使い続けたいと真に思う顧客はいなくなると完全に確信している」と説明。「電気自動車が顧客にとってより魅力的だと確信している」と続けた。

2025年までに世界で販売される新車の半分を完全EVにし、残る半分をハイブリッド車にする目標を掲げた。

ボルボは中国の浙江吉利控股集団の傘下に置かれている。数年内にEVの新ブランドを立ち上げ、全てオンラインで販売する計画も明らかにした。同社は完全EV第2弾となる「C40」を同日に発表する予定。

サミュエルソン氏は、新たなEVモデルでは無線通信による車両ソフトの更新や修理を行うと説明。この仕組みは米テスラが先行している。

同社はまた、車種ラインアップの複雑な部分を「劇的に減らし」て顧客に透明性のある価格を提供するために、オンライン販売網に多額の投資を行うと表明。

世界の2400カ所に展開している従来型の販売店も車両の点検や顧客がオンライン注文するのを助けるために営業を継続する。