(ブルームバーグ): トランプ前米大統領は在任中だった1月に新型コロナウイルスのワクチン接種を少なくとも1回受けていた。事情に詳しい複数の側近が明らかにした。同時期に他の公職者はワクチンに対する国民の信頼向上を図るため、カメラの前で接種を受けていた。

トランプ氏とメラニア夫人は現在、2回の接種を終えていると側近の1人が匿名を条件に話した。夫妻のワクチン接種に関しては米紙ニューヨーク・タイムズが先に報じた。

当時、米国で使用が許可されていたのはファイザーと独ビオンテック製のワクチンと、モデルナ製のワクチンの2種類のみ。ファイザー製は初回接種から2回目まで少なくとも21日間あける必要があり、モデルナ製は28日間の間隔が推奨されている。1月の接種が初回だったか2回目だったかは不明だが、仮に初回だった場合、接種間隔がスケジュール通りなら2人はホワイトハウスを去った後に2回目の接種を受けたことになる。

ペンス前副大統領は昨年12月18日、バイデン現大統領も同月21日にカメラの前で接種しており、国民の信頼向上を図っていた。

原題:Trump, Wife Quietly Got White House Shots as Others Went Public(抜粋)

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