[ロンドン 1日 ロイター] - ロイターの調査によると、2021年2月の石油輸出国機構(OPEC)の産油量は日量2489万バレルと、1月から87万バレル減少した。減少は昨年6月以来。OPECの盟主、サウジアラビアが自主的に減産拡大したことが背景にある。

OPECと非加盟産油国で構成するOPECプラスは、2月に関して従来の減産幅をおおむね据え置くことで合意していたが、サウジは鈍い需要回復を懸念し、追加減産に踏み切った。

一方で北海ブレント先物価格が先週、13カ月ぶりの高値を付ける中、OPECプラスは4日の会合で増産について協議する予定だ。

OPECプラスの2月の減産順守率は121%と、1月の103%を上回った。

イランは協調減産の対象から外れており、米による経済制裁が緩和されれば輸出を拡大したい考えだが、活発な原油輸出の勢いが収まり、2月の供給量は減少。だが生産、輸出ともに、昨年の大半の月間実績を上回った。

ナイジェリアは2月に増産した国の一つで、前月から日量10万バレル増と、加盟国で最も増加した。主要のクアイボエ原油の輸出が回復したことが背景。