[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のラムスデン副総裁は、マイナス金利導入の可能性に備え緊急時対応策を策定することと、実際にマイナス金利の導入を決定することは非常に異なるとの見解を示した。

同総裁は、ヨークシャー・ポスト紙に対し、「われわれが予想している通り状況が改善せず、新型コロナウイルスの変異株を巡る下向きのリスクが生じた場合、マイナス金利を導入するという政策判断を下す際にそのツールが実際に利用できる状況にあることが望ましい」と指摘。

「そのため、緊急時対応策としてこのツールの導入に備えた準備を今後6カ月間に進めるよう銀行に要請した。だがこれは、それが利用されると考えるのとは非常に異なる」と語った。

同総裁は、英中銀が追加景気刺激策が必要と判断した場合に主な政策手段となるのは引き続き、債券買い入れプログラムとの見解をこれまでに示している。