[パリ 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は1日、最近の債券利回り上昇について、正当化できない部分もあり、ECBは対応すべきという考えを示した。

利回りの動きが「正当化されない以上、ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の積極的な弾力性などを活用することで対処できるし、そうすべきだ」とオンライン会議で語った。

また、ユーロ圏のインフレ率は実際に上昇しているものの、大半は一時的であるため大げさにすべきでなく、域内経済が過熱するリスクもないと明言。インフレ率はこれまで長期間、目標を下回り続けていることから、「一定の期間」は目標を上回ることを覚悟しなければならないと述べた。

資金調達環境が逼迫する要因としては、過剰な波及効果やタームプレミアムの緊張なども挙げられるとした。