[ポクロフ(ロシア) 28日 ロイター] - ロシアの当局は、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)をモスクワ市外の刑務所に収監した。公的委員会が28日、明らかにした。執行猶予条件への違反で約2年6月の実刑判決を受けており、服役を開始した。

服役囚の権利を守る立場にあるモスクワ公的監視委員会はウェブサイトで、ナワリヌイ氏がウラジーミル地方の刑務所に収監されたと説明。同氏は25日にモスクワ市内の悪名高い拘置施設から市外に移送されたことが分かっていたが、移送先が不明となっていた。

タス通信は、モスクワの東約100キロに位置するポクロフにある刑務所で服役すると報じた。

ロイターが撮影した同刑務所の写真にはフェンスと有刺鉄線に囲まれたメタルグレーの建物があり、敷地内には教会もある。

ロシアの受刑者権利擁護団体の活動家、 Ruslan Vakhapov氏はロイターの電話取材に対し、刑務所の環境はかなりひどいと指摘。「要するに、劣悪な刑務所だ」と述べた。