習主席国賓来日、年内見送りへ 尖閣・人権問題で環境整わず
コメント
注目のコメント
日本政府が中国に送ることができる政治メッセージは限られています。中国にとって、習近平主席の国賓訪日が重要であればあるほど、習近平主席の国賓訪日延期という日本の政治メッセージは中国に対して有効です。
中国に対して経済的・軍事的圧力を強め、中国との対決姿勢を強めていたトランプ政権の時代には、対外的なバランスをとるためにも、日本に米国との距離を取らせるためにも、中国にとって日本は重要でした。中国にとって、習近平主席の国賓訪日は象徴的な意味があったのです。
尖閣諸島周辺における中国の活動や、ウイグル族に対する人権侵害等の問題がある現在、日本としては中国に対して抗議の意思を示す必要がありますが、その抗議の意思が中国に対して影響力を持てるかどうかは、中国にとって日本が重要であるかどうかにかかっています。
日本は、米国の対中姿勢によって自らの重要性が左右されることは避けられませんが、それでも日本が国際社会において重要な役割を果たせれば、中国も日本を無視できなくなります。そのためにも経済力は重要です。経済力はパワーの源泉ですから、日本は自らの経済力を向上させ対外的にも経済的影響力を持てるよう、日本政府は民間の科学技術研究開発部門に対して、より多くの投資をしなければならないと思います。きちんと話し合うならともかく、五輪の開催に合わせてドサクサ気味に表敬訪問させても意味がないでしょう。いまの中国は外交上、他国との間でいろいろと問題が多すぎる。WHO調査団によるコロナの調査もまだ終わってないし。
もともとの火種の香港や新疆ウイグル地区の問題。
最近では、
外警法をなぜこのタイミングで通してきたのか?
ミャンマーでなぜ軍事政権によるクーデターが起きたのか?
とか、挙げたらキリがない。
それは、習近平が侵略や領土拡大、利権獲得に余念がないからです。