2021/2/28

【西本博嗣】WEINファンド崩壊の「黒幕説」に答える

「西本さんが悪いと思っています」
フィンクテクノロジーズ創業者の溝口勇児氏、プロサッカー選手の本田圭佑氏、そして元ネスレ日本社長の高岡浩三氏というビッグネームが勢揃いした「WEIN挑戦者ファンド」。
その崩壊劇に迫る緊急連載「セレブファンド・スキャンダル」の第1話で、溝口氏が唱えたのが「西本黒幕説」だった。
西本とは、ファンドの4人の代表パートナー(GP)のうち、溝口氏、本田氏、高岡氏に続く最後の人物。元ノーリツ鋼機の社長として、M&Aに長けたキャリアを持つ。
第4話で登場するのは西本その人だ。彼がクーデターの本当の首謀者──そんな溝口氏サイドの主張に答える独占インタビューをお送りする。
INDEX
  • 溝口氏との出会い
  • WEINにお金を出した理由
  • 浜松町の惨状
  • クーデター前夜
  • クーデターを首謀したのか?
  • 最大の引き金はメガバンク
  • 西本さんが謀反したら、終わりだな
  • クーデター?乗っ取りたくもない

溝口氏との出会い

──WEINの内部崩壊が、大変な騒ぎになっています。
西本 インタビューにはお答えするんですけど、溝口くんのインタビュー内容に対して反論するとか、何か主張したいわけではもともとありません。
高岡さん本田圭佑が何か言うのであれば、そこに添える形でいいな、くらいに思っていたので。
──そもそも、溝口さんとの出会いはいつですか?
東証1部上場企業の代表をしていたので、経営者の集まりや勉強会に多少顔を出していた頃に、何度かご一緒したくらい。個人的に食事に行ったりする関係でもありませんでした。
だから、2019年末に溝口くんから「フィンクを退任する」とメールをいただいて、びっくりしました。多分、いろんな方にメールを送られていた一つだったのでしょうが。
「2020年に新しいことをやるので、声をかけさせてください」と。