三越伊勢丹HD社長に細谷氏=立て直し急ぐ―4月1日
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前回は大西元社長に対するクーデター感があった社長人事が記憶に新しい三越伊勢丹です。
社内基盤が固い杉江社長が不採算店舗の閉店を進めましたが、やはり社内配慮が強い構造改革では世間の変革スピードには追いつけず、そこの大ナタは大西社長以上にふるえず、内部に心地よい「改革」が進められたのではないかと察します。
その結果、ユーザーニーズとの乖離はこの三年でむしろ広がったのではないでしょうか。
新社長の細谷氏は岩田屋社長ですが、その前はずっと伊勢丹系の方なので、関連会社からの大抜擢というわけではないのと、デジタルという方向性に対して適切な人事なのかは不明瞭です。
同社には頑張って欲しいですが、イノベーションのジレンマ的な内部構造的な問題を抱えており、市場競争にそもそも力を発揮できていない印象です。
場所そのものが目的としての機能を果たしてきた百貨店事業から、購買体験を求める現代のユーザーに対して場所のしがらみを抜けて価値提供できるようになるのか。
三越伊勢丹の自己変革に注目です。