韓国、イランへ資金返還か 米が送金同意、新たな譲歩
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まず、1月5日に、韓国企業が保有するタンカーがイランの革命防衛隊に拿捕されました。イラン側は、「タンカーがイラン領海の水質を汚染した容疑」と主張していましたが、実際は、韓国の口座にあって凍結されているイラン政府の資産10億ドルの奪還が目当てだと見られました。
イラン政府の資産は、米国のイラン政府に対する制裁にともなって、韓国でも凍結されたものです。今回、イラン側の念願通り、韓国で凍結されていた資産の奪還に成功したようです。
イラン政府が、自国の資産を取り戻すためとはいえ、人質を取って金を要求するというやり方でした。トランプ政権なら、このやり方に韓国政府が屈することは認めなかったでしょう。
韓国政府がスイスの銀行口座に振り込む、というのは、米国の経済制裁に抵触しないようにするためです。イランに直接ドルを送金すれば、韓国が米国の制裁を受けることになります。
2021年1月から「スイス人道的貿易協定」というのが始まっています。これは、イランと貿易をする際に、直接取引をすると米国の制裁対象になるので、それに抵触しない決済のルートとして、つくられたものです。医薬品などの貿易に限って使用することができます。
注目のコメント
他の国は制裁発動前の猶予期間でしっかりお支払した油代を、韓国だけは払わなかった。
そもそものスタートはそこだと認識してます。
まさかアメリカも、制裁を口実に踏み倒す国がいるとは思っていなかったでしょうから、譲歩というよりは制約開始前に整理すべきだったものを履行させた、という方がしっくり来ます。