都知事の発言から消毒液の矢印まで 世界で注目「ナッジ」は感染症予防にも効く
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ナッジは「肘で軽くつく」という意味の英単語に由来しており、人を誘導するためのちょっとした工夫のことです。
足元のテープでの誘導以外にも、例えばトイレの洗面台で手洗いを促す場合には「手を洗いましょう」よりも「隣の人は手を洗っていますか」というメッセージを出すと、社会規範メッセージによる効果で手洗いをする人が増えると考えられます。
また、「飲み会をやめよう」「帰省は控えよう」というメッセージは損失をイメージさせるため逆効果になる可能性があります。「オンライン飲み会をしてみませんか」「オンライン帰省ならみんな安心」といったポジティブなメッセージにすることで、より高い効果を期待できます。備忘。
> ナッジには明確な定義はないが、「一人ひとりが自分自身で判断してどうするかを選択する自由を残しながら、人々を特定の方向に導く介入」が一つの定義として知られている。選択の自由を尊重しながら介入することが許容される「リバタリアンパターナリズム」という思想に基づくものだ。
> ナッジについて受けてきた誤解(前述の「人間の行為主体性をないがしろにしている」、「様々な行動バイアスを巧みに利用したもの」、「人を操るもの」など)積極的にナッジを取りいれていく方が個人の選択としては楽になるはずなんですよね。合理的で望ましい行動に誘導されるわけですから、頭を使うことなく従っていれば良いわけです。1番望ましいのはみんなが自分の頭で考えて、さまざまな影響を考慮した上で行動することだと個人的に思っていますが、現状不可能であろうことだとも思います。それは、圧倒的に情報が足りていなかったり、デマ情報を掴まされたりと、情報リテラシーに起因するところが大きいと思います。なので現状は全体として良い方向へ向かうことを目的にするならば、リテラシーがなくても行動を取りやすくなるナッジは大いに活用されるべきだと思ったりしてます。
ナッジによって制限される自由というのは確かに存在していて、それがどんな自由かに関わらず、自由が制限されるという事実において反発が生まれるのは仕方がないことだと思います。ですが、本当に自分にとって意味のある制限なのか、制限されるのは全体の影響よりも優先されるべきものなのか、みたいなところくらいはしっかり各々で考えて欲しいと思いますし、全体としてそれができればナッジの利用に賛同者が少ないというようなことは起きない気がします。