2021/2/26

【独占】本田圭佑、ファンド崩壊の反省を語る

「ミゾ、がっかりしたよ」
プロサッカー選手の本田圭佑氏が、フィンクテクノロジーズ創業者の溝口勇児氏にそう言い放ったのは、2020年12月1日のことだった。
本田氏が溝口氏に声をかけ、さらに元ネスレ日本社長の高岡浩三氏までが参画した「WEIN挑戦者ファンド」。ビッグネームが勢揃いした“セレブファンド”だが、設立発表からわずか9ヵ月で前代未聞の内紛が勃発し、崩壊に至った。
緊急連載「セレブファンド・スキャンダル」。
初回のWEIN代表取締役・溝口氏インタビューに続き、第二回の本日登場するのは、ファンドの代表パートナーの一人で、溝口氏に「退任」を迫った本田圭佑氏だ。
本田氏はなぜ、自ら誘った溝口氏に、最後通牒を突きつけたのか。重い口を開いた独占告白をお届けする。
INDEX
  • だから僕は取材を受けた
  • WEIN設立の経緯
  • こうして信頼は崩壊した
  • 僕は2回、忠告した
  • 高い授業料だった

だから僕は取材を受けた

──溝口さんらと立ち上げたWEIN挑戦者ファンドが、わずか9ヵ月で瓦解しました。何があったのですか。
本田 まず話をする前に、僕はこのインタビューを受けるのは、正直あまり乗り気じゃありません。
聞かれれば淡々と事実を話しますが、今まで十数年間、プロサッカー選手として誹謗中傷も勝手に書かせてきたし、僕はそういうのに付き合わないタイプ。
WEINの件もサッカーと同じように、どれだけ叩かれても僕一人で完結するなら、どっちでもいい。あとは溝口さんがすべて否定しているならそれでおしまい、という話です。
とはいえ今回は、僕の立場上、そうはいかない。なぜ今、本田圭佑がインタビューを受けているか。