[ムンバイ 24日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行、RBI)のダス総裁は24日、政府の大規模な借り入れ計画への対応で市場に中銀への信頼を呼び掛けた。2021/22年度予算案発表後に債券利回りに上昇圧力がかかっていることが背景にある。

中銀は潤沢な流動性供給方針を示したが、予想を上回る12兆0600億ルピーの借り入れ計画に対する市場の不安は解消していない。

総裁はCNBCテレビ18の番組で、「市場は中銀を信頼すべきだ。われわれのフォワードガイダンスは以前より明確になっている。市場が読み取るべきメッセージもある」と述べた。

しかし投資家は口約束ではなく中銀のより直接的な支援を求めている。

インド10年物国債利回りは総裁の発言に反応せず、6.17%と横ばい。

総裁は、秩序ある利回り曲線の推移を望むと述べ、成長を圧迫しかねない流動性縮小については、時期尚早に実施する計画はないと強調した。

今年度は総額3兆ルピーの公開市場操作を行ったとし、来年度も同程度になると指摘。

「適切な時期に可能な流動性を供給する。借り入れ計画は整然と実施される」と述べた。

*内容を追加しました。