2021/2/25

【新】令和で最もバズる発明家「藤原麻里菜」を知っているか

抜けどきが難しいオンライン飲み会から自然に退室できる「オンライン飲み会緊急脱出マシーン」、ルーレットで会社を休む理由を決めることができる「会社を休む理由を生成するマシーン」、殴るだけで謝罪メールが出来上がる「謝罪メールパンチングマシーン」── 
一見便利そうだがどこかクセがあり、社会に風刺をきかせた作品を世に送り出し続けているクリエイターが、藤原麻里菜さんだ。
藤原さんは自身の制作スタイルを、頭の中に浮かんだ不必要なモノを具現化する「無駄づくり」と表現する。
YouTubeやSNSを中心に200以上の作品を発表し、累計再生数は4000万回以上、フォロワーは累計20万人を超えている。
そんな藤原さんが、これまで蓄積してきたアイデアの「発想法」をまとめた著書『考える術』(ダイヤモンド社)が、1月26日に上梓(じょうし)された。
人には思いつかないような作品を次々と世に送り出す藤原さんは、どのようにしてアイデアを思いつき、形にしているのか。
今週の「The Prophet」では、藤原さんのインタビューも交えながら、本で語られている「思考のトレーニング」の一部を紹介する。

(1)「言葉」から考える

アイデアを着想する上では、想像力が高いに越したことはない。しかし、大人になっていくにつれて、想像力をフルに活用する機会は減り、自由な発想を生む力は衰えがちだ。