ファストファッションの王者ZARAなどが中国で低迷 デジタル化の波に乗り遅れ
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ZARAを擁するINDITEX(インディテックス)社がECに乗り出したのは2010年代に入ってからで、かなり後発だったといえます。
週2回、新商品が店舗に納品される一方で、売れ行きや世の中のトレンドに合わせて、追加商品や新規企画商品が2~3週間という短いリードタイムで生産可能なビジネスモデル有しており、まさに「ファストファッションの雄」と言えます。ただし、中国では、トレンド商品を同じかそれ以上のスピードで生産することが可能ですし、差別化することは難しかったようですね。
ちなみに、オンラインで販売する商品は、社内のいくつもあるスタジオで次々と撮影をしたり、特集を組んだりするのですが、ユニクロのように品番数が絞り込まれているブランドに比べて、多品種型のインディテックス社では、オンライン向けのコンテンツ作りだけでも相当な労力がかかります。
いかに軽々とスピーディに魅力的なコンテンツを作れるかが勝負を分けます。作り込むより、ライブ配信をしたり、人気のSNSプラットフォームに合った表現方法をするなど、コンテンツの作り方も変わらなければなりませんね。また、KOL(インフルエンサー)の起用方法なども含めて、現地(ローカル)の裁量や意思決定が強くなる必要がありそうですね。「SPAのモデルはすぐに中国本土の同業者に真似されてしまい、同質化が進行した。さらに、モバイル・インターネットの普及で消費者のデータのリアルタイムでの収集と分析が重要になったが、始めからECを利用している国内ブランドのほうがこの変化にいち早く適応し、海外の大手よりも迅速に市場に対応できるようになった」