(ブルームバーグ): ジョンソン英首相は、4月半ばからホスピタリティー産業の屋外サービスと一般店舗をイングランドで再開させると表明した。6月21日には新型コロナウイルス対策の制限全面解除を目指す。

ジョンソン首相は議会で、4つの段階を踏み、経済を慎重に再開させる計画を発表した。それぞれの段階は少なくとも5週間の間隔を空け、感染者数や死者数への影響を判断する意向だ。

「脅威は依然大きい」とし、「このロードマップは慎重に、かつ後戻りがないよう進めることが重要だ。終わりが視界に入っている」と語った。

在宅勤務が可能な職種の人を対象とした政府のガイダンスは維持され、自宅での勤務を6月まで継続するよう呼び掛けた。

イングランドではロックダウン緩和の第1弾として、まず3月8日に全ての学校を、全学年を対象に再開させる。続いて早ければ4月12日に、必要最低限ではない店舗や美容院、動物園やテーマパークなど屋外の娯楽施設、ホスピタリティー産業の屋外サービス、屋内のジムやプールなど経済の大部分のセクターで営業を認める。

さらに5月17日には、ホスピタリティー産業の屋内サービス、ホテル、劇場などの娯楽施設が再開される見通し。政府の判断次第だが、この時点から外国旅行も解禁になる可能性がある。

ナイトクラブなど最後に残ったセクターは最短で6月21日に、社会的接触に関する全ての制限と共に解除される。

首相はまた、職場などへのアクセスにワクチン接種や陰性の証明書を求めることが有用かなどを検証すると表明。4月には許可する観客数を増やし、社会的距離の制限を緩和してイベントを開催することが可能か、実験的なプログラムを開始する考えも示した。

原題:U.K.’s Johnson Sets Out Plan for Full Economic Reopening in June(抜粋)

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