菅(すが)首相対菅(かん)元首相、緊急事態のリーダーの在り方をテーマに論戦

衆院予算委員会で質問する菅直人元首相(左)。右は菅義偉首相=22日午前、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)
衆院予算委員会で質問する菅直人元首相(左)。右は菅義偉首相=22日午前、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)

 22日の衆院予算委員会の集中審議で菅義偉(すが・よしひで)首相と立憲民主党の菅直人(かん・なおと)元首相が、緊急事態下のリーダーのあり方をテーマに「新旧首相対決」を繰り広げた。

 「新型コロナウイルスと原発事故は危機管理や緊急事態という面では非常に似通っている」

 菅氏は在任中の東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を踏まえ、首相に新型コロナの変異株の流行など最悪のシナリオを想定しているかをただした。首相は「全力を挙げて情報収集をしている」と返した。

 また、菅氏が自身が震災発生時に自民党の谷垣禎一総裁(当時)と会談したことから「首相は党首会談をやるつもりはないのか。イエスかノーで答えて」と迫ったのに対し、首相が「必要であれば、当然お願いすることはある」と応じる場面もあった。

 首相と菅氏は名字が同じ漢字のため、しばしば読み間違えられることがある。この日、菅(かん)氏は冒頭、「最近は首相が活躍されており、(読み間違えも)少なくなった」と語ったが、この日の予算委では菅(かん)氏に先立ち質問した自民党の額賀福志郎元財務相が首相を「かん首相」と言い間違えていた。

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