【内幕】エリート集団、商社マンの「栄光と苦悩」
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失敗を恐れすぎて変化できない、次の打ち手に対する動きが遅いなどは、商社だけでなく、いわゆる"大企業"ではどこでも言えることなのではないかと思う。
事業の成り立ちには①立ち上げ→②拡大→③安定の3段階が有り、それぞれのフェーズで必要なスキルが違う。
比較的、正確さや汎用性の高さが求められる③から、発想力や瞬発性が求められる①②に、時代が求める人材のマジョリティーが変化しつつあるのだと思う。
全てが①②になる必要は無いが、時代の変化を理解した上で、企業、個人共に自分がどう変化していくべきなのかフラットに向き合わなければいけないタイミングなのだろう。
注目のコメント
商社はいかにグローバルの最前線で本社の意向通りにスムーズに動いてくれるかというリモート統率力が強みの会社。なので引き継ぎたとか社内報告だとかが非常にしっかりしている。文章力や報連相、新しい環境での関係構築力などのビジネス基礎スキルは極めて高レベルで鍛えられる。
他方、属人的な事業を嫌うので非連続な事業展開や組織展開は求められない。結果、いわゆるノンコンセンサスでの意思決定を伴う経営力や急速な組織変革が必要な大胆な戦略実行は磨きづらい。20代の方ばかりのコメントで正直「見えてない」感じ。学生が想定読者だから若い人の話が参考になるかというとそうじゃないと思います。
自分も若い頃「見えてなかった」。
若い頃「つまんない」と感じてた仕事も実際、中堅になって担当してみると、改善できることや自分の得意なことを生かせたし、それがのちのキャリア形成、転職してからもプラスになったことがあった。イメージ先行とはいえ、商社の持つ採用力は大きな武器。
これが分厚い人財という資産になり、会社を支えてきた。
しかしながら、これは求職者の「期待値」に対して、入社後の「満足度」が高かった場合に生まれる好循環である。
記事にあるようなルーティンワークに終始したり、失敗を恐れてチャレンジできない風土が蔓延するようだと、「期待値」より「満足度」が低くなり、悪循環を招く。
結局、企業として変化し続け、顧客にも社会にも、そして従業員にも本質的な価値を提供し続けなければならないという、極めて当たり前のことを求められるんだと思う。