1400万人が飲料水確保できず=米テキサス州、寒波で水道管破裂
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本件、アメリカの取引先より話を聞きました。
コロナよりTEXASの方がヤバいぞと。経済活動の加速によって自然災害が増えているのかどうかはわかりませんが、少しでも環境を意識しなければならないという危機感は募るばかりですね。
注目のコメント
私の友人も何人もテキサスにいて、Zoomでも話していますが、ライフラインが止まって大変な状況が続いています。停電はかなり復旧している様ですが断水はまだ続いています。この州民が苦しんでいる中、同州選出のテッド・クルーズ上院議員(共和党)は、家族とメキシコのリゾート地へ、避難していて、釈明に追われていますが、嘘の言い訳ばかりで大問題になってます。
追記です。
ニューヨークタイムズのテッドクルーズに関する記事です。
How Ted Cruz Became the Least Sympathetic Politician in America
https://www.nytimes.com/2021/02/19/us/politics/ted-cruz-mexico.html?referringSource=articleShare2019年にもアメリカを大寒波が襲ったことがありましたね。その際は「極渦」(北極と南極の上空を循環する冷気)による影響かと騒がれました。極渦は温暖化による北極の氷の融解により、頻発化するとも言われています。
今回の寒波の原因は科学者間でも一致していないようですが、気候変動がなんらか影響をしている可能性はありそうです。
もしそうだとしたら、今後も同様のことが起こり続けるかもしれません。
気候変動は基本インフラを停止させ、経済と人間生活に甚大なダメージを及ぼし、時に人命を奪う。このことの非常にわかりやすい例であり、テキサスだけの問題だけではありません。今回のテキサスを中心とした寒波はすでに峠は越えており、すぐに暖かい気候が戻ってくる見込みです。直接の原因については、北極にある冷たい空気を持った極渦と呼ばれる低気圧が不安定で、一時的に寒気がロッキー山脈に沿って大きく南下するように動いたためです。背景としては、成層圏突然昇温という現象があり、このためその下の対流圏も影響を受けて極渦が不安定になったということがあります。成層圏突然昇温はエルニーニョやラニーニャとは別に、ジェット気流が地上にある山脈にぶつかったときなどに発生する波動が成層圏側まで伝わるような状況がそろっていると発生します。北極上空の成層圏にオゾンを補給する働きもあり、このおかげで北極は南極よりもオゾンホールが小さいという側面もあります。
したがって、今回の寒波の主犯格が地球温暖化かというと、そうではありません(ただし、北極海の海氷面積が減ることで北極の寒気がシベリアやカナダ側に偏りやすいという側面は出てきます)。
今回テキサスでは120年ぶりの寒波となりましたが、それに関連して発生している問題は、社会インフラの多重性や冗長性の少なさに起因するように思います。120年に一度の寒波でも崩れないインフラを求めるなら、それ相応の対応をすればよいのではと思われます。