[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは18日、新型コロナウイルスの南アフリカ型変異株に対応したワクチンブースターの実験に向け、当局と突っ込んだ話し合いを行っていると明らかにした。

同ワクチンを巡っては、南ア変異株への抗体力を調べる試験で、防御抗体が3分の2低減する可能性が研究論文で示されたばかり。

論文の共同執筆者であるファイザーのフィル・ドーミッツァー氏は、南ア変異株に対するワクチン効果は依然として期待できると指摘。「中和抗体のレベルが半分から3分の1に低下したとしても、予防効果が半分から3分の1しかないとは限らず、完全な予防効果があるかもしれない」と述べた。

ブースター実験については、ワクチンを変更するのが目的ではなく、製造や実験段階でどのように「株」を変更すべきか理解するためと説明した。