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事業承継は小型、MBOは簡単ではなく、単なる資金調達や株式の異動であればPE以外の選択肢も多い。そうすると規模も面でも「大企業からのカーブアウト」や「ファンド間のセカンダリー取引」が大手PEファンドの主戦場となっています。

今は大企業からのカーブアウト案件(例:日立や東芝など)がかなり活発化しており、このトレンドは続くと思います。またコロナで一時的に事業が苦しい産業の救済案件もファンドにとっては高いリターンが期待されるため、注力領域なのではないかと思います。
わかりやすい説明、ありがとうございます。
APさんはバリューアップに定評があるので、次回記事も楽しみです。

以前は、遊休資産を売却したり、前オーナーがジャブジャブに使っていた経費をカットしたり、ある意味簡単な方法でリターンが出るようなケースもたまにあったと思いますが、今はそんなに甘くなくて、ちゃんと真っ当にバリューアップ活動をできないとファンドとしてのリターンは出せません。
そうした真っ当なバリューアップ活動が、投資先の関係者、ファンド投資家の双方にとっての利益につながることが最高の喜びではないでしょうか。PEファンドの運用者として。
今回は投資の呼吸の7つの型、次回はバリューアップの呼吸の型をお届けします。
日銀のPEファンドに関する論文が年末に出た事もあり、自社でも検証したいとは思っていたのですが、1週間サイクルの執筆期間では間に合わず、簡易的な形になってしまいました。また、比較とか推移とか言うからには3年は取ろうとしたのですが、3年に延ばすと投資期間の関係上サンプル数が一気に減って、一桁になってしまうので、2年11社のサンプルとしました。3年取れる先に限ると、実はもっとパンチが効いた良い数字になったのですが、それはそれで恣意的であろうと思い。
最後の働きがいについては、良い事をしようというより、社員が働きがいのある会社、あるいは環境だと感じている事そのものが、組織の力を引き出して、経営が上手くいっている代理変数であろう、という点で重視しています。組織生産性については、古くは「エクセレント・カンパニー」、最近では「ティール組織」「TIME TALENT ENERGY」など名著が多く、何が組織が上手く行っている代理変数なのか、は自社においても考えてみても良いと思います。
「7つの型」の整理、非常にわかりやすいです。ありがとうございます。

実際に③カーブアウトでファンドさんに売却した経験がありますが、タイミングや売却先が本当に重要だなと感じます。個別企業のリソースは有限であり、PE投資は継続的な成長や構造的な変化をもたらす一つの重要な機能、手段であると思います。

こういった記事を通じて売り主や世間がファンドさんに対する理解をもっと深められると良いなと思います。
どうしてもPEファンドに対する一般的なイメージは、場合によってはリストラ含めたコストカットをして短期的な利益を出して売り抜ける、というステレオタイプなものがまだまだ大きそうですが、そうではないしっかりとした事例もかなり出てきた、というのがフェアな見方と思います。「も」というのが重要なところで、本質的なバリューアップができるファンドと、事業の理解がないまま、儲かればよいということで現場の混乱だけを招いている場合が混在しており、当たり前ですが「PEファンドは」というひとくくりの主語では語れない話と思います
PEファンドの成功は「関連性の薄い事業の多角化はダメ」という経営学に対するアンチテーゼ的なところがあり、ぜひ研究したい対象です。
PEファンドによる投資と言えば「破たんした企業の再生」というイメージが強いですが、実際はもっとも多様な世界が広がっています。この「7類型」を知っておくだけでも、ニュースに対する解像度が上がりそうです。
PEファンドについてのこうした記事はなかなか見ることがないと思います。

「雇用や報酬、ワークライフバランスに加え、働きがいについても、株主の立場から後押ししていきたいと思っている。」
もっと広がって欲しいです。
中堅企業も含めて、全体の底上げに寄与し、一定の集約が強い事業をつくり、インフレにも繋がるのだと信じています。
上場企業も多すぎる。
これからはカーブアウト案件が増えるでしょうね。ってか増えて欲しい。日本にはコングロマリットの中で孤独に放置され、中途半端な規模に留まっている優良事業が結構ある。三菱電機なんかそんな事業の寄り合い所帯みたいな会社。スピンオフされることで自社が成長しなきゃ後がないという集中力と危機感はとても重要。

PEファンドはいいよねぇ。外部にパフォーマンスの数字が毎日晒されることもなければ、オープンに吟味されることもないから。こういうある意味PR記事でイメージアップ出来るし。一般に対する情報公開はほとんどないから大失敗した案件も静かに破産や二束三文での売却で消えてもさほど注目を集めることもない。カーライルが600億円近く出資して上場直前まで漕ぎ着けた液晶ガラスのAvanstrate。結局どうにもならずに業績不振のままインドの会社がタダ同然でお引き取りなんてのもあるからね
この連載について
教養を身につけたいけども、忙しすぎて学ぶ時間が取れない。一方で、日々のニュースだけでは、体系的な知識を得られない──。そんなビジネスパーソンに向けて、NewsPicks編集部が月ごとにテーマを設定し、専門家による解説記事をお届けする。週末のひとときで、手軽に「新書一冊分の知識」を体得してほしい。