[東京 18日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は18日午前11時02分からから25分まで、首相官邸で菅義偉首相と会談した。会談後、記者団の取材に応じた黒田総裁によると、世界経済の状況ついて話をしたほか、日銀が3月に予定している政策点検について首相に説明した。

会談は「定例的なもの」(黒田総裁)で、黒田氏側から「最近の世界経済の状況や最近の国際通貨基金(IMF)の見通しについて、持ち直しつつあるという状況を話した」という。

また「昨年来、金融緩和を相当長く続ける必要から、政策の効果をより発揮できるよう、持続できるようにとの観点で点検を行い、3月の金融政定会合で発表することになっていることを報告した」という。首相から特に意見はなく、点検の詳細についても総裁は「具体的な内容はこれから点検する」と述べるにとどめた。

また、会談では、東京五輪・パラリンピックについての話もなかったという。

*内容を追加しました。

(竹本能文 編集:田中志保)