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ブレーキ業界で2008年から8年働いた上でコメントさせて頂きます。

- 日本市場と北米市場で曙以上に信頼されているブレーキパッドメーカーはなかった
- ブレーキパッドの製造プロセスは工場内の温度湿度管理などで、本業がやってる人もコントロールしきれない化学製品。
-JD Powerの初期品質調査でも、車の騒音などで問題があればメーカーはすごく気にしますので、ブレーキパッドは完成車メーカーの受け入れチェックだけでなく、市場のフィードバックも多数受けているもの

詳細わからないけれど、完成車メーカーが大丈夫とコメント出せるのだから出荷済みの部品の品質に問題はないと思う。

けれど、検査工程で不正を許すのは大変な問題。

再生を請け負った宮地社長をは競合のTMD, Tier1のボッシュで業界を知り尽くしている方、他にも有能な外部人材を取り入れているなので、今後の改善に期待できるとも思います。

しかし、ブレーキ(足回り)は日立がCBIと日信を吸収して(個人的には日立は自動車産業からそのうち離れると予想してました…)市場シェアが高くなり、再建中の曙、回生協調ブレーキの先行をいかせなかったアドヴィクスがドイツ3メガサプライヤーと韓国マンドとヒュンダイモービスにどう挑むのか…
ZFにブレーキ事業を売却してVeoneerは撤退、集約は今後も進むはず。
詳細は知りませんが、悲しい事実です。曙ブレーキは日米を主力市場とし、トヨタ、日産、GM、ホンダを含む大手自動車メーカーを顧客に持つメーカーです。これだけ聞くと、優良企業に聞こえますが、実態は自動車産業の構造の中で市場シェア3位でも時価総額220億円程度にとどまり(v.s.テスラ80兆円、トヨタ27兆円)、長引く経営不振から2年前に私的整理をするに至っていました。

そんな中で発覚した今回の事件。2001年からというと、当時から厳しい競争にさらされていた何らかの背景が透けて見えます。

改ざんは決して許されることではありませんが、果たしてこれがガバナンスの問題だけで防げたのか。同時に業界構造のあり方も見直して行かなければいけない気がします。
そうなんですか、個人的には非常に残念です。確か新型フィットのブレーキは先方のプロダクトを導入しています。ホンダファンとしては残念です。ブレーキやトラクションコントロールはクルマというモビリティにおいてはとても大切なパーツ。ブレンボをはじめとする世界と日本国内のブレーキメーカーがしのぎを削りながら日々製造してるかと思うのですが今後の国内メーカーにおけるブレーキメーカーの交替は必至なのではないでしょうか。
下記が開示。いくつかキーポイント。
・判明したのは2019年11月(ADRは10月でその直後)
・複数工場で2001年から。報告データは192,213件、うち114,271件で不適切行為。ただし顧客合意した管理値(公差)を外れるものは4.931件
・原因は内部統制の欠如、コンプライアンス意識の甘さなども記載があるが、注目するのは3つ目(10ページ)の開発から量産までに顧客と管理値で合意する際に製品や生産拠点の製造条件に合わず、十分な検証をせずに提案をしていたという点。おそらく販売・開発・生産の連携が取れず、数字至上主義・責任の押し付け合いになっていたのではないかと感じる症状。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7238/tdnet/1936152/00.pdf
この話は多分他山の石にしなくてはならないし、製造業従事者であれば、さもありなん、自社でもこういう事例が起こらないかを再考すべきモデルケースだろう。
自動車業界は今はCASEで注目されて他業種、他業界からの参入も目立つか、これが果たしてプラスになるのかマイナスになるのか。タイヤやエアバッグ、ブレーキや内装などはCASE時代にも必要で、EVになったからといってなくなるわけではない。安全部品の重要性は変わらない。
検査を増やし続けて精度を高め続ければコストは上がるが、価格には転嫁できないことが多い。(転嫁しても定期的なVA/VI要求の中で価格はすぐ下がるわけだが…)
そして、省人化や高齢化、リストラも進み、若手も減り、人材硬直性は高まり、にっちもさっちもいかない状態の中で検査や製造は毎日続く。人が減ってるから行き届かない監視の目。引き継ぎも不十分…などなど、普通に考えるだけでもこうした問題が起こる温床はどこの日本企業にもあるのではないか。

また、不要な検査とまでは言わないが、結果、不正があっても製品の性能には影響が無いのであれば、あまり意味の無い検査が増えすぎてる可能性には思い至らなくてはならないように思う。
日本の製造業の品質に対する取り組みに、何かが起こっている。 いろいろな経緯と事情が絡み合い今の状況となったのだろうが、検査データの改ざんをなぜしてしまったのか? に疑問が残る。 改ざんしても品質に影響がないのであれば そのデータを検査に使う意味はない。 許容の範囲であるならば その数値で検査すれば良いのではないだろうか?
検査のためのアリバイ作りのような「本末転倒」感が拭えない。
とても残念。
これよく見ると不正件数が計11万4271件。
当然ですが全数検査の対象数というわけではなく、サンプル検査などですので、影響を受ける製品出荷数はとんでもなく多いのでは無いかと。

キツいですね。
製品の性能には問題のならば、消費者としては一安心かな、とは思いますが、改ざんは良くないですね。
クルマは人の命を預かるものであり、自動ブレーキなど技術の進歩で近年では事故、特に人身事故は本当に限られた特定条件下でしか起こらないものになってきました。しかし、どんなにテクノロジーが進化しても実際にクルマをとめるのはブレーキという部品に間違いはありません。そのいわば最後の砦のブレーキですから、やはり認められるべきではありません。その思いが会見でも伝わってくればいいなと思います。
Kato Junさん、リンク、ありがとうございます。必読ですね…
特に原因にまつわる以下の内容を抜粋。業界、業務を問わず、自分事ととしてとらえなおしたい点です。

…固定された従業員が長年にわたり担当し、上長や他の従業員がその業務内容をほとんど知らない状況が生じ、他人にチェックされるという心理的な牽制が全く機能しなくなった…

…お客様に対する検査報告については、当社グループに社内規程が存在せず、各製造拠点に職務分掌規程もないため、各製造拠点では業績を重視した生産の合理化により指定検査に必要な人員・工数を削減することもあった…

…指定検査の一部には、日常検査との重複性がある、各製造拠点の製造条件・検査体制に合致していないなど、製造拠点の指定検査に関わる従業員(検査員・報告書作成担当者)にとって必ずしも指定された検査方法に従って実施する意義が感じられないような検査項目・管理値・検査数・頻度・検査方法等が設定されていた…
詳しくないが、製品に問題ないのに改ざんするというのは、どういうことですかね?
独立系総合ブレーキメーカー。自動車用、自動二輪車用、鉄道車両用、産業機械用のブレーキやセンサー製品を開発、供給。事業再生ADRで事業の再構築を進めている。
時価総額
197 億円

業績