[ブリュッセル 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が15日発表した昨年12月のユーロ圏の貿易収支(季節調整前)は黒字額が292億ユーロと前年同月の226億ユーロから増加した。市場予想(253億ユーロ)も上回った。

季節調整後では黒字額が275億ユーロと11月の249億ユーロから増加した。

2020年通年では2345億ユーロの黒字となり前年の2210億ユーロを上回った。輸出入共に減少したが、輸入のほうが減少幅が大きかった。

統計局によると、輸入の減少はエネルギー輸入が減ったことが主な要因。エネルギー取引の赤字額は1590億ユーロと前年の2600億ユーロから縮小した。一方、機械と自動車は黒字が減少した。

国別ではロシアに対する貿易赤字が前年の573億ユーロから162億ユーロに減少した。ノルウェーに対しては26億ユーロの赤字から63億ユーロの黒字に転換した。